蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って19年モットーは是々非々の団塊世代です。

祝杯

2016-10-13 21:06:17 | 文学
やったー!ボブディラン。いまでも『風に吹かれて』はソラでコードを弾ける。ボブディラン、55才で死んだ大親友に似ていて、不覚にも涙があふれた。蟷螂はフォーク青年で、ボブディランは大好きだった。とにかく村上フリークのアホ面を見るのは、毎年楽しい。蟷螂が生あるうちは、決して村上にノーベルをとらせて権威が失墜しないように祈るばかりだ。ちょうど晩酌の最中で、これほどうまい酒を味わえるとは、夢にも思わなかった . . . 本文を読む
コメント

堂場瞬一はなぜ小説を書くと長くなるかについて

2015-10-09 00:10:45 | 文学
堂場瞬一の小説を『雪虫』から読み始めた。一気に4冊もAmazonで購入したので、届いた文庫を見てその厚さに少したじろいだ。だが、文体はハードボイルドタッチで大藪春彦の再来を彷彿とさせた。これなら一気呵成に読めそうだ。とりあえず明後日、銀座のギャラリーへ足を運ぶので、そのときのお伴が決まった。 今日、ノーベル文学賞が、ベラルーシの作家に決まった。メディアではハルキストの屯しているカフェを取り上げてい . . . 本文を読む
コメント

こうなると文学賞は?

2015-10-07 00:45:43 | 文学
ノーベル賞が勢いづいている。医学生理学賞の大村氏に続いて今日は物理学賞に梶田氏が続き、連日のノーベル賞受賞ラッシュに日本国中がわいた。こうなると一番の本命である、村上がどう思っているかだ。おそらく心穏やかではないはずだ。こうなったら文学賞も続けて日本人にやっちまえとなるか、いや、日本人ばかりにノーベル賞を与えるのもいかがなものかという意見が対立しかねない。そもそも文学賞は人類の平和と進歩に貢献した . . . 本文を読む
コメント

また、鬱陶しい季節がやって来た

2015-10-06 02:05:05 | 文学
日本人のノーベル賞受賞者が出て、街は祝賀ムードだが、蟷螂はその事に水をさす気は更々ない。人類の幸福に貢献する業績を残した研究者が、ノーベル賞によって報われる。国籍を問わずに人類の進歩や平和に貢献した人たちが、社会的に認められる。それが日本人であれば、誇らしい。だが、いつもこの時期になると必ず話題になる人物がいる。本を出版すればマスコミで盛大に取り上げられ、ハルキストなる造語で形容される村上春樹だ。 . . . 本文を読む
コメント

火花と絶歌

2015-06-20 00:16:33 | 文学
両方とも読んでない。AmazonでKindle化されていたら読んでもよいかと思ったが、どうせそのうち中古で100円くらいで売られるだろうから、高い金を出して買う必要性を感じない。それにしても出版界はもうヤケクソになっている感が強い。いやしくも三島由紀夫賞の候補になったとおおはしゃぎして、もちあげかたもすざましい絶歌と火花。火花の作者の対抗馬?が少年Aとは皮肉か?まぁ、丸山健二の爪の垢を煎じて飲んだ . . . 本文を読む
コメント

かつて

2010-05-09 00:06:41 | 文学
ジャンボ宝くじで、1等の組違い賞が当たったことがある。その日はとてつもなく、客に嫌がらせをされ、当時は人生最悪の日だった。疲れはてて家に帰り、なんとなく、『あれ、今日ジャンボの発表日だったのでは?』と思い、夕刊を開いた。私は抽選発表は下一桁から見ていく。確か最後の一枚だった。1等の番号と全て合致したときの心臓は早鐘のように打った。だが無情にも組が違った。だが、組みも一桁は合致していた。ちなみに1等 . . . 本文を読む
コメント

え゛っ

2010-01-15 01:20:29 | 文学
第142回芥川、直木賞が発表された。かつて若い頃は、『ぜったい芥川賞』などと畏れ多い野望を持ち、襍文にも至らない駄文を書いていたが、書ききれず、それでもなんとか物になる雑文を書き上げ、新人賞に応募したのはもう30歳を過ぎてからだった。最初の応募で二次予選を通過し、作家になったつもりで有頂天になり、次の駄文で一次予選を通過するも、次の雑文でついに名前が消え、断念した経緯がある。 今回、直木賞を受賞し . . . 本文を読む
コメント

難解な書

2009-09-15 02:03:20 | 文学
丸山健二の『日と月と刀』が、Amazonの中古で安かったので一年半ほど経過して購入する。 うーん。 私は、丸山は好きな作家だ。だが、近作には難解なものか多く、まるで現代詩の小説判を読まされている感じになる。 わたしは、現代詩は好まない。自己満足の世界がそこにあるからだ。丸山先生の近作も、ほぼそれに近くなってきた。 原因はどこにあるかというと、やはりPCのキーボードにある。最近の先生はキーボードを使 . . . 本文を読む
コメント

イラン人が芥川賞をとったら、小説とは縁を切ろうと考えていた。

2009-07-16 00:00:04 | 文学
とりあえず丸山先生が腰も抜かさず、血管も切れずにすんだ。ほっとした。最近の芥川賞も直木賞も、話題性のみを追求し、真の小説の本質はそっちのけになっていた。そして、話題性だけで選出された『作家』が、悪い意味で作品を世に送り出し、先生と呼ばれているうちにいつしか文学賞の選考委員になる。村上龍が芥川賞の選考委員か…彼はあまりいい小説は書いてないな。限りなく…は流行語にはなったが、ろくな作品ではなかった。そ . . . 本文を読む
コメント

読書歴

2009-04-30 01:58:59 | 文学
最近は若い作家が、文字通り雨後の筍のように出てきて、よくわからない。 バナナという名の、世襲作家が出てきたときから、リアルタイムの小説を読む気がなくなった。 もともと乱読で、アパート住まいをしていた頃は本の重みで床が傾いたことがあった。25年ほど前に今の住まいに引っ越すとき、本の処分をした。処分の方法は乱暴で、古本屋に持ち込み、晩のおかずの秋刀魚になったりした。それでも、なんとか引っ越し時には、段 . . . 本文を読む
コメント