私が大学を卒業する時代は、そこそこ就職難だった。何社もの入社試験を受けたが、ここなら受かるだろうと思った会社ですら落とされた。結局、親戚の紹介で社員50人ほどの小さな出版社に入ることになったが、私には募集看板が風に揺れていた、ロック座の照明係に興味をひかれた。何しろ職場が自宅から近い。職住近接だ。だが親父に話すと、いきなり殴られた。「俺が何のためにおまえを育てたかよく考えてから行動しろ」、と怒鳴られた。まぁ、無職よりはいいと思って提言したのだが、黙って行動すればよかったと今では反省している。いや、それでよかったとも思っている。複雑な心境だ。だが、親父は浅草中のストリップ劇場の回数券を持ち歩いていた。女体鑑賞と職業観にはギャップがあったということだろう。
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