あまもりのなんやかんや

しがらみから離れてたまには身近な自然と親しみたい

ようやく名前が

2007年06月04日 | 身近な自然
大阪市旭区の城北(しろきた)菖蒲園に行った帰りにすぐそばの城北ワンドに寄りました。気になる植物を確かめに。
(ワンドについては2005年10月の「レタスが川で繁殖」に書いていますのでご覧ください)
気になる植物というのはブログ友のikomanokazeさんから名前を尋ねられ、一度はミズヒマワリではないかと答えたのですが、ひょっとすると、去年の9月に神崎川で見つけ、どうしても名前を突き止められなかったあの水草かもしれないと。
ミズヒマワリに混じって、花はミズヒマワリよりうんと小さかった。あれからずーっとお蔵入。
もう検索するのも諦めていた謎の水草を思い出した時に、スイバの件で横浜のおーちゃんにある植物サイトを紹介していただきました。
そのサイトで「ツルノゲイトウ」という水草が載っていたのを見つけ、
そっくりだ! これに間違いない! と小躍り。
期待を胸に抱いて初夏模様のワンドに下りました。
結果は、神崎川で見た謎の水草と同じでした。以下3枚の画像がそうです。

↑白い花の直径は約1センチ。詰草に似た花

↑花はシロツメグサに似てませんか?

↑アップするとシロツメグサのようなマメ科の特徴はありません

(去年の5月に記事にしたシロツメグサと比べてください)
「ツルノゲイトウ」は本来、台湾・沖縄で自生する水草らしい。
似ているけどどことなく違うような・・・。
ツルノゲイトウの仲間に「ナガエツルノゲイトウ」「ホソバツルノゲイトウ」があるのを知り、これは「ナガエツルノゲイトウ」ではないかと見当をつけて検索したら、同じ城北ワンドで写した「ナガエツルノゲイトウ」をUPしているHPを見つけました。ここです。
http://www.oct.zaq.ne.jp/yasuo26/nagaeturunogeitou.html
ここのサイトの記述によると、
ナガエツルノゲイトウは、1989年に尼崎(兵庫県)で発見されて以降、関東以西で急激に広がった水生植物で、特定外来生物に指定されているようです。
去年、神崎川で見つけたミズヒマワリと同じで、栽培が禁止されていた植物でした。
謎の水草は「ナガエツルノゲイトウ」で間違いなさそうです。

2年前の10月に、淀川や城北を始めとするワンドで大繁殖して貴重な魚や他の水生植物に打撃を与えるウォーターレタス(ボタンウキクサ)を紹介しましたが、ウォーターレタス以外にも、このナガエツルノゲイトウやミズヒマワリが河で大繁殖していたのです。
ウォーターレタスやミズヒマワリは、熱帯魚の水槽に入れる水草が河川に流れ出し(人為的に)、手に負えないほど河川で繁殖したことは解っていますが、このナガエツルノゲイトウもそうなのでしょうか。

名前を特定できるきっかけを与えてくださったikomanokazeさんと横浜のおーちゃんに感謝します。<(_ _)>

ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭)
別名:ミズノツルノゲイトウ
〔ノゲイトウの仲間で蔓性で水草、実にわかりやすい別名〕
科目:ナデシコ目ヒユ科ツルノゲイトウ属
学名:Altemanthera philoxeroides
原産:中南米
花期:6月~10月
撮影:2007年6月3日午後2時半頃
場所:大阪市旭区 淀川城北ワンド
コメント (21)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 似たもの同士 | トップ | 城北菖蒲園は今見頃 »
最新の画像もっと見る

21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
スイポテさんこんにちは(あまもり) (スイポテさんへ)
2007-06-08 13:41:36
事実は小説与力なり
ははは・・・「事実」から打つと「与力」が出てくる~。
面白い!
きっかけを与えてくれはったお二人のどちらが欠けてもナガエツルノゲイトウは突き止められず迷宮入り。
刑事はこまめな聞き込み調査が大事ってことですね(笑)
今用意している記事も迷探偵もどきです。
返信する
すごい!!! (スイポテ)
2007-06-08 06:39:37
名前がわからなかった植物が、ひょんな事からヒントがでて・・・はっきり確定出来た!!
しかも それがずっと前に撮ってお蔵入りしていた花だったなんて。
いやぁ、事実は小説与力なり。ちゃう、小説より奇なり、や。

こんな素敵な記事、読みおとしてたなんて くやしいっ!!

遅まきながら 恐れ入りました。
返信する
ikomanokazeさんこんにちは(あまもり) (ikomanokazeさんへ)
2007-06-07 13:26:50
花菖蒲園とここと二つも連続にコメントいただいておおきにぃ。
大阪探偵団の団長ですか。
団長になるには、もうちょっと大阪のことに詳しくならなあきません。むしろikomanokaze探偵団の団員にさせてほしいくらいで(笑)

ホテイアオイというとあの綺麗な花を咲かせるものですね。
ワンドでは見たことがないのですが、ボタンウキクサのようにこれから暑くなる頃に出現するのでしょうか。
ボタンウキクサ、私はウォーターレタスと呼んでいますが、このボタンウキクサは取っても取っても琵琶湖から流れ着くようでほんと困ったちゃんです。
夏から秋にかけて、淀川だけでなく、支流の神崎川にも大川にもプクプク浮きながら流れています。

去年神崎川で見た謎の水草を思い出させてくれたikomanokazeさんにほんと感謝です。
何がきっかけで名前が判明するか分からないものですね。
サスペンスみたいで面白い経験をさせてもらいました。
返信する
大阪探偵団の団長様へ (ikomanokaze)
2007-06-06 22:38:44
あまもりさん、こんばんは!
そうです、そうです!私が見たのはこの植物でした。
とても鮮明に撮っておられるので なるほどよくわかります。

私の城北ワンドのホームペーシで見つけました。

ホテイアオイ、ボタンウキクサ、ナガエツルノゲイトウが城北ワンドを覆う嫌われ浮草の3代表だそうですね。

ホテイアオイの紫の花が一面に咲くと きれいですよね。見るのにはきれいでも これが枯れると臭いがきつくて片付けるのも大変です。

あまもりさんの調査にはいつも助かっています。
お世話になりました。おかげで私もすっきりです。
返信する
酔歩さんこんばんは(あまもり) (酔歩さんへ)
2007-06-05 22:55:45
そうそう、するどいとこ突いてくれました。
これはサスペンスドラマ。
もう犯人が解らず、迷宮入りかと思っていたら、
ひょんなことから犯人を割り出せた。
地道な刑事の勝利ってわけね。
これから、名刑事あまもりと呼んでね。
便秘?
はは・・・ざんね~んでした。
むしろ名刑事あまもりはお腹が弱かった。
返信する
まいど!serenaさん(あまもり) (serenaさんへ)
2007-06-05 22:55:00
このノゲイトウの仲間のナガエツルノゲイトウは、中南米原産だから、厳冬のカナダには生息してへんと思います。
そうぱっと見はシロツメグサの花にそっくり。ようく見たらノゲイトウの花の特徴を持っている。思わせぶりな花です。
知らないことは、知らないままで済ます、これ私の身上(笑)
でも今回は偶然が重なって名前が特定できたラッキーな例ですね。
撮り貯めはしとくもんです(笑)
日本時間 6/5 22:53
返信する
スッキリしましたね (酔歩)
2007-06-05 21:04:04
植物は苦手ですがこの記事を読んでいて、あまもりさんの探究心と執念深さに恐れをなしました
私でも意地になって何かを調べる事はありますが、あまもりさんの調べ方は学者のようでとても真似ができません。
こつこつと調べるその姿はTVドラマの刑事さんのようです。

でも長年の疑問が解決した時の喜びは何事にも代えがたい快感なのでしょう。
例えは悪いですがそう便秘が解消した時のような・・・・失礼しました。

返信する
またもや未知の草の紹介。。 (serena)
2007-06-05 20:00:51
ありがとう。
見たことも聞いたことも有りませんでした。
確かに花はシロツメクサに似ていますね。
知らないことを知らないままに放って置けない人がいると、こっち(怠け者)はトクをします。
返信する
高花六無斎さんこんにちは(あまもり) (高花六無斎さんへ)
2007-06-05 19:14:10
しゅ、執念ですか。
そんなすごいもんじゃありませんよ。
たまたま名前が解らずお蔵入りにしていたものが、偶然が重なって解明できたということでして。
野草の名前は検索しても解らない時はスパッとあきらめます。
仕事に支障を来しますので。

記事に取り上げた水草も元は熱帯魚等の水槽の観賞用で輸入されたものですね。
私も以前に熱帯魚を飼っていたので、観賞用に入れていた水草を流したかもしれませんから、余り偉そうに言えませんが、小さな水槽ではすぐに枯れてしまう水草も自然の川に放たれるとこんなに繁殖するとは驚きです。
暑くなると、また琵琶湖、淀川で団体さんでプカプカ浮きながら海に流れていくウォーターレタスが登場するでしょうが、流れのないワンドで増え続けるのかと思うとぞっとします。
一方、浮き草ではないミズヒマワリやナガエツルノゲイトウは、川の底に根を張って岸辺に広がりますから人の手で取り除く以外はないやっかいな水草ですね。
動植物を安易に輸入する業者、それを安易に購入して捨てる無責任な飼い主。特に動物は深刻な問題ですね。好きで日本にやってきたワケじゃないのに突然環境の違う野に放たれて、可哀想なものです。
返信する
真実を究めるー凄い執念ですね (高花六無斎)
2007-06-05 15:02:49
あまもりさん こんにちは!
こちらは雨が全然降らず、夏の水不足が心配になってきました。
さて、今回のあまもりさんの”植物の本当の名前を”調査される努力に驚嘆しました。一度疑問に思ったことを徹底的に調べられる、良い意味での”執念”に感服しました。物事に分からないことがあっても”まあいいか”と思い、調べをすぐにやめてしまう自分が恥ずかしいです。
それにしても、最近、外来の動植物の繁殖は問題ですね。日本本来の動植物が駆逐されてしまうことが多く残念に思います。愛好家が、育てるのが面倒になった動植物を、生態系への影響も考えずに、気軽に捨ててしまうことが原因ですね。
悪い意味での権利主義(利己主義)が横溢するのはとても哀しいですね。ペットを飼う人はマナーを守ってほしいと思います。
話が脱線気味でしたね。お許しください。
また、面白いお話お願いします。欲しい!
返信する
ヤマトさんこんにちは(あまもり) (ヤマトさんへ)
2007-06-05 13:59:46
探求心というより、知らない物を知らないままで済ますのが何とももどかしい、ただそれだけです。
でも、まだまだ撮った写真の花で名前不明のがあります。
これも慌てず急がずチャンスがやってくるまで待つことにします。
ギシギシやスイバがやっぱりあったんですね。
どこにでもあるこの野草は、見慣れてしまって見過ごしやすいということでしょうね。

近年になって入ってきたこのミズヒマワリやナガエツルノゲイトウのように、古来からある野草を駆逐したり、ウォーターレタスのように川面を覆って川の中の生物を酸欠にさせるのは困りものですね。
返信する
ポージィさんこんにちは(あまもり) (ポージィさんへ)
2007-06-05 13:59:11
ちゃんと「ら」を動かして元の場所に戻しました。
文字を選択したまま、マウスポインタでドラッグすると離した場所に移ってしまいますね。あれをやったのかと一人笑いをしています。(性格悪い・・・)

そうそう何がきっかけで名前がみつかるかわからないもんです。
今回はラッキーでした。すっきり爽やか~(^O^)

遠目で見ていたら小さなシロツメグサに見えるけど、近づくと違うとわかります。
ノゲイトウの先端、なるほどなるほど、ほんとその通りです。
ノゲイトウは先日花壇で見てますから今頭の中でその先端を持ってきましたぁ。

あら、花ぐるまさんが書いてはったのは、アレチウリのことだったんですか。
淀川の堤防の一部で、蔓性の幅広の葉っぱが覆い茂っている所があるんですが、ひょっとするとあれがアレチウリかも・・・。
このナガエツルノゲイトウも去年紹介したミズヒマワリもまだそちらへ侵入していないことを祈りたいです。
返信する
特定外来生物は困るわ。 (ヤマト)
2007-06-05 11:22:57
あまもりさんの飽くなき探究心の賜物「ナガエツルノゲイトウ」
私も言われるように比べてみました。間違いないと思います
ナガエツルゲイトウもウォーターレタスも人為的な結果とはです。
↓の「ギシギシ」ですがこれも一杯こちらでは繁殖しています。
今迄名前は知らなく通り過ぎてましたが、気をつけて見るようになったらウォーキングコースの道端はこの草で一杯です。
スイバの方はそう多くはありませんが、見つけることは出来ました。
名前が解ると又ウォーキングも楽しくなります。
でも在来種に影響を与えるようでは困りますね
返信する
あ… (ポージィ)
2007-06-05 11:16:30
タイプミスです~。
「うんうん」の前の「ら」を「水辺に下りていないか」のあとに
入れてくださいまし。
返信する
スッキリですね (ポージィ)
2007-06-05 11:13:53
ひょんなことからスルスルと名前にたどり着くことができて、
スッキリ~!気持ちいいっ!ですね。
見るも聞くもはじめての植物です。たまに川の近くへは行っても
水辺に下りていないか気付かないだけかしら。
らうんうん、遠目に見るとシロツメクサに見えます。
でも近くで見ると…なるほど野鶏頭の先端だけ取ってきて
ちょんと付けたような感じの花ですね。

これも困ったさんの特定外来生物なんですか。花ぐるまさんが
書いていらっしゃるキュウリの葉に似た蔓性植物とは、もしや
アレチウリかな。あれも急速に勢力範囲を広げ、他の植物を
覆い尽くしてしまう困ったさんで特定外来生物です。
去年田んぼの畦でまで見つけたんでした… 
そういえば、ここ3ヶ月ほど川のほうへ行っていませんでした。
また行ってみなくっちゃ。
返信する
花ぐるまさんこんばんは(あまもり) (花ぐるまさんへ)
2007-06-04 21:39:12
ノゲイトウの蔓性の水草ですね。
私も最初シロツメグサに似ていると思いました。
でもアップして見ると、やはりノゲイトウの花の形に似ていました。
キュウリの葉に似た・・・ミズヒマワリでしょうか。
ミズヒマワリがもう関東にも進出・・・これは大変。
ウォーターレタスを花ぐるまさんちでも栽培していたんですか。
冬枯れで無くなってさいわい。
池をつくると家が無くなる・・・これもさいわい(笑)・・・シチレイ。
こちら、琵琶湖、淀川では冬に枯れてしまうこの水レタス。
ほっとするのも束の間、夏になると繁殖しだします。去年もそうでした。
今年もこれからまた増えてくるのではと心配してます。
返信する
おーちゃんこんばんは(あまもり) (横浜のおーちゃんへ)
2007-06-04 21:38:14

紹介戴いたカネゴン先生のサイトは忘れていた名前の分からない植物にも役立ちました。
ikomanokazeさんに過去に撮った写真を思い出させてもらいましたが、カネゴン先生のサイトを見ていなければいまだに名前不明の水草でした。
ノゲイトウの仲間だったんですね。ノゲイトウとは花穂の長さが随分と違いますが、花の形は似ていました。
このナガエツルノゲイトウも過去のミズヒマワリも、水レタスも見つからないほうが良いような気もします、ほんと。
返信する
ナガエツルゲイトウは (花ぐるま)
2007-06-04 20:28:02
水草なんですね。
シロツメグサと良く似ていて可愛らしい~
しかしながら増えすぎるとこれまた問題ですね。
生態系に多大な影響を与えるでしょう。
去年あまもりさんのところで見たのかな、川の土手などに生えている外来のキュウリの葉に似た蔓性の植物は関西が最初で関東にも沢山生えていて大変なようですね。
2005年のウオーターレタスは一度家でも栽培したことがありました。
でも冬は枯れてしまってそのままです。
以後我が家には繁殖しません。何故なら池が無いからです。
池を作ると家がなくなるでしょうね~
更なるあまもりさんの追及は続きますね。
たのしみ~
返信する
こんばんは。 (横浜のおーちゃん)
2007-06-04 20:21:06
予期せぬことにもお役に立ったようですね。研究熱心の賜物でしょう。ご丁寧にありがとうございます。
ツルノゲイトウもナガエツルノゲイトウも初めて知りました。関東でも繁殖しているところがあるかもしれませんね。頭に入れておきます。
返信する
おみやさんこんばんは(あまもり) (おみやさんへ)
2007-06-04 19:48:48
帰化する水生植物のほとんどは熱帯魚の水槽に入れる観賞用の水草が多いようです。
水槽を洗った折に種や根が下水管を通じて河川に流れ出る。
以前、熱帯魚を飼っていた私もその加害者かもしれません。反省しています。
外来種は確かに繁殖力が旺盛ですね。日本から海外へ渡った日本の外来種も嫌われ者のようです。
忘れていた水草を思い出させてくれたikomanokazeさんと、名前を知るきっかけをくださったおーちゃんには本当に感謝しています。ブログのつながりは大事ですね。
返信する
外来の植物 (おみや)
2007-06-04 19:22:14
こんにちわ
外国から渡ってくる水性植物も多いいですね。
「ナガエツルノゲイトウ」この花名も始めて聞きました。
昨年あまもりさんのブログで水レタスが異常繁殖していた様子を載せて頂き、その後テレビでも放送していました。
このナガエツルノゲイトウも繁殖が早いのでしょうね。外来のものは元気が良過ぎて元来の日本の植物を死滅させてしまうような傾向が強いですね。
それにしてもikomanokazeさんと横浜のおーちゃんさん、お見事ですね。
返信する

コメントを投稿

身近な自然」カテゴリの最新記事