しかし今回行ってみた感想として、正直4歳の娘にはディズニーランドはまだスケールが大き過ぎ、本当の意味で楽しめるのはもうちょっと先と言った感じ。スリリングなライド系はまだ全く乗れないし、アンパンマンミュージアムやピューロランドに慣れていた娘に、ディズニーランドはあまりにも人が多すぎて、スペース的にも広過ぎ、全体像が掴めない感じなのかもしれない。Toon Townだけでも充分1日楽しめる感覚である。
それでも「It’s a Small World」と「Toon Town」内ミッキーの家でのミートミッキー(ミッキーとの写真撮影)、それにパレードの「ジュビレーション」とショー「ワンマンズドリームII」は娘なりにかなり楽しむことが出来たようだ。
ディズニーランドでの楽しみの1つに、ャbプコーンがある。ランドの園内13箇所で合計6種類のャbプコーンを売っており、これがディズニーキャラクターのバケツに入っているので、コレクションやお土産としても最適な商品なのだ(少々かさばるが、みんな思い思いのャbプコーンバケツを買って首からぶら下げて園内を歩いている)。娘はハニー味のャbプコーンが入ったプーさんのバケツを購入したが、一度買ったバケツに、他の味のャbプコーンをリフィルして貰うことが可能なので、色々な味が気軽に楽しめるのだ。
ディズニーランドはかなり楽しかったのだが、ちょっと視点を変えて「集客プラットフォーム」としてのディズニーランドの凄さについて考えてみた(完全に職業病である)。ディズニーランドは間違い無く日本で最大の集客力と売上を誇るテーマパークだが、その入場者数はランドとシーの合計で年間2,500万人強。1日平均約68,000人である。ディズニーランドの開園からで累計4億人が入場したことになるから凄い。ディズニーリゾートは東京観光の人気スャbトで、日本全国から観光客が集まってくるし、海外(特にアジア)からもディズニーランドに観光客が集まってくる。一度このように強力な「集客プラットフォーム」が出来上がってしまうと、他にも様々な収益源を産み出すことが可能となるのだ。入場料となる1デーパスメ[トは5,800円だが、1年間の入園者に単純に鰍ッるとこれだけで年間1,450億円にもなる。そして入園料以外にも園内での1日のグッズ販売、飲食で使われる金額も半端では無い。ディズニーランド入園者が1日平均でグッズ/飲食に使うお金は10,000円強だと言われているが、これも入場者数を単純に鰍ッ算すると年間2,500億円の売上になってしまう。ハンバーガーなども1日17,000個くらいは売れてしまうというから途轍もないスケールだ。ディズニーランドの入園料とグッズ/飲食代の合計で年間4,000億円近くの売上になり、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの売上に近い数字となる。
ちなみに人気のャbプコーンをベースにちょっと試算してみた。
ランドの1日の営業時間は13時間(9:00am-10:00pm) = 780分
園内のャbプコーンスタンド数: 13箇所
ャbプコーン価格: 1,100円 (バケツ x ストラップ)
実際には毎分1個くらいの勢いでは売れていると思うが、朝晩のややスローな時間帯、及び実際には全員がバケツを買うのでは無く、リフィル(500円)であることも考えて、ややコンサバにする為、仮に毎4分ごとに園内のどこかで1個ャbプコーンが売れると仮定する。このベースで試算すると、ャbプコーンだけでも年間約10億円の売上になる。
780/4 = 195個 (1台のスタンドが1日に販売する数)
195 x 1,100円 = 214,500円/スタンド
214,500 x 13 = 279万円 (全13箇所のスタントの1日合計販売数)
279万円 x 30日 = 8,370万円 (1ヶ月の売上)
8,370万円 x 12 = 約10億円 (1年間の売上)
それにしてもこのような脅威の「集客プラットフォーム」を構築出来た秘密はどこにあるのだろうか? 理由は幾つもあるだろう。経営しているオリエンタルランドはアメリカのディズニーランドという強力な成功ビジネスモデルを日本に輸入し、アメリカ流エンターテインメントによる完璧な「夢と魔法の世界」を作り上げた。そして常に客を魅了する楽しい仕鰍ッを考え、新しいアトラクションにも先行投資を続け、いつも「顧客視点」に立った最高のサービスを徹底的に提供する。マニュアル化され、徹底的に顧客に対して夢を与えることを目的とした高いサービスレベルはCRM的にも大いに参考になるシステムであり、蓄積されたこのノウハウはやはり凄いものがある。
しかし、やはり忘れてはならない重要なャCントなのが、ウォルト・ディズニーが作りあげたその普遍的な「コンテンツ」の魅力である。世界一有名なねずみであるミッキーマウスをはじめ、長い間子供から大人まで幅広い客層を魅了して止まないディズニーのキャラクターの素晴らしさとその豊富さは他に類を見ない。良質なコンテンツの存在はやはり強いし、これが顧客求心力と夢の原点である。そしてこのキャラクターは年齢や性別を問わず、惹きつける魅力を持つところがやはり凄い。これからもディズニーキャラクターの魅力に引き寄せられ、ディズニーランドとディズニーシーに多くの人が訪れ続けることだろう(我が家も含め)。
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