blue deco design lab

80年代最強のアイドル、松田聖子!

僕が80年代の洋楽ポップスが大好きであることは何度か紹介したが、同じ80年代の日本でも歌謡曲、そしてアイドル全盛時代として大いに盛り上がっていた。そして、僕も例に洩れず当時松田聖子の大ファンであった。

70年代は、山口百恵、ピンクレディーが一世を風靡した時代だったが、80年代は松田聖子、中森明菜、小泉今日子、そして男性ではたのきんトリオ(後に田原俊彦、近藤真彦が大ブレイク)など、アイドル全盛時代であったが、何と言っても聖子ちゃんに代表される時代であった。1980年に「裸足の季節」でデビュー。その後、2曲目のシングル「青い珊瑚礁」でついに大ブレイク。それ以降、3曲目の「風は秋色」から1988年の「旅立ちはフリージア」まで24曲連続でオリコンチャート1位を獲得。そして、デビュー以来今日まで合計70枚のシングルをリリースしており、間もなく今月3/19に、71枚目のシングル、「花びら舞う季節に」がリリースされる予定だ。シングル総売上も1,500万枚を突破(女性アーティストとしては、浜崎あゆみに次いで歴代2位)で、1980年のデビュー以来、28年も活動し続けている点も驚かされる。彼女は「ぶりっ子」とか、「聖子ちゃんカット」の髪型とか、「おかあさ~ん!」という名セリフも残すなど、まさに彼女の生き方、ライフスタイルまでもが80年代の日本に大きな影響を与えたのだ。

個人的に、僕の最も好きな松田聖子のシングルランキングベスト10は下記の通り。特に「夏の扉」はノリノリで大好きな曲だ。「チェリーブラッサム」は初めて買った松田聖子のシングルEP版レコードで思い出深く、2位の「瞳はダイアモンド」はちょうどアメリカに転勤する頃に良く聴いており、B面であった「蒼いフォトグラフ」とあわせて大変に思い出深い曲だ。

1位「夏の扉」(1981年)
2位「瞳はダイアモンド」(1983年)
3位「チェリーブラッサム」(1981年)
4位「天国のキッス」(1983年)
5位「青い珊瑚礁」(1980年)
6位「ピンクのモーツアルト」(1984年)
7位「Strawberry Time」(1987年)
8位「天使のウィンク」(1985年)
9位「風立ちぬ」(1981年)
10位「秘密の花園」(1983年)


何だか最近むしょうに松田聖子がまた聴きたくなり、昔良く聴いていたアルバムをネットで購入した。それは、1984年に発売された「Touch Me, Seiko」というB面コレクションアルバムで、当時はカセットテープを購入してウォークマンで良く聴いていたものだ。”B面”などという表現もレコード時代ならではのもので、今では懐かしい。松田聖子はシングルヒット作が多いのでシングルが有名だが、アルバム曲やB面曲などにも大変に人気の高い曲が多い。このB面コレクションを聴くと、B面曲といえどもその楽曲のレベルの高さに今更ながら驚かされる。このアルバムにはサントリーのコマーシャルで一躍有名になって、後にシングルとして再リリースされたあの名曲「Sweet Memories」や、聖子ファンの間では特に有名でカラオケでも良く歌われていた「制服」などが収録されているが、僕は「レンガの小径」と「愛されたいの」の2曲が特に大好きであった。中学2年の頃アメリカへの転勤が決まり、このアルバムを頻繁に聴いていた頃で、ちょうど日本を離れる寂しい思いに浸っていた頃だったが、ちょうどそこに哀愁漂うこの2曲のバラードが心に染みてしまったのだ。

アルバムも名盤が結構あるが、特に好きなのは、1983年に発売された「Canary」。これは通算8枚目のオリジナルアルバム。僕の好きなシングル第2位の「瞳はダイアモンド」やB面曲の名曲、「蒼いフォトグラフ」が収録されているが、他にも「Bittersweet Lollipop」、タイトル曲の「Canary」、「Wing」など、実にバラエティーに富んだ内容ながら、全体のレベル・完成度は高いアルバムだ。

この他、1984年のアルバム「Tinker Bell」もなかなかの傑作だ。シングルとしては、「時間の国のアリス」と「Rock’n Rouge」を収録しているが、他の曲もなかなかの秀作。真っ赤なアルバムジャケット写真も印象的であった。そして1987年のアルバム「Strawberry Time」もかなり素晴らしい作品。特に好きだったのは小室哲哉作曲の「Kimono Beat」。


松田聖子は、彼女自身にアイドルとしての才能と強かさがあったことが成功要因ではあると思うが、彼女は常に品質の高い、素晴らしい楽曲にも恵まれていた。絶頂期の殆どの曲の作詞は表現力豊かな松本隆によるもので、作曲は財津和夫、呉田軽穂(ご存じ松任谷由実のペンネームであり、松田聖子に12曲を楽曲提供している!)、大瀧詠一、細野晴臣、尾崎亜美、土橋安騎夫(レベッカ)、大江千里、奥井香(プリンセスプリンセス)など豪華な顔ぶれ。90年代に入ると、松田聖子もアイドルではなく、「アーティスト」として目覚めはじめ、自ら作詞作曲を手掛けるのが基本となっていく。今月発売されるニューシングルに注目したい。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「松田聖子」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事