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愛犬がたまらなく愛おしくなる本、『犬が伝えたかったこと』

昨年、ドッグライフカウンセラーの三浦健太さんによる著書、『犬が伝えたかったこと』という本が本屋で目に止まり、思わず購入した。この本、帯に“それがわかったとき、思わず声をあげて泣いてしまいました。”と書いてあり、これを読んだだけで本に対する期待が一気に膨らんだが、まずは冷静に読んでみることにした。



この本は、全20話からなるエピソードを通じて、犬と飼い主の様々な物語が描かれている。各エピソードでは犬種や飼い主との環境が全く違うのだが、それぞれに温かい感動が綴られており、犬を飼うものとしては感情移入してしまう珠玉の物語集となっている。

この本を読み終わってから、自分の犬であるきなこを思いっきり抱きしめたくなった。きなこに対する愛おしさが以前にも増したように思う。色々なテーマでエピソードが語られているが、特に心に響いたのは、人間に比べて寿命が遥かに短い犬にとって、“今”という時間が最も大事であることに改めて気づかされたこと。犬にとっては、過去も未来もあまり関心が無く、一番大事なのは“今”なのである。だからこそ、犬と過ごす毎日の“今”を大切にしながら、わんちゃんと過ごすことが何よりもPricelessでかけがえのないことないことなのである。

そして、犬にとっての幸せとは何か?をいつも考えてしまうが、この本の中でも取り上げられていた。確かにご飯や美味しいおやつを貰ったり、散歩に連れて行って貰ったり、楽しいおもちゃを貰ったりするのは犬にとっても凄く嬉しいこと。でも犬にとって最高の幸せとは、大好きな飼い主のそばでくつろげること。飼い主に体を寄せて、体を優しく撫でて貰いながら、笑顔で語りかけてもらえることなのだと。犬によって、私たちは『“今”より大切な時間は無い』ことを改めて気づかせてくれるのである。

犬には邪念というものが全く無い。いつもただただ、気もちが“まっすぐ”なのである。そして犬は好きになった人はずっと好き。人間が忘れてしまったピュアな感情だけで毎日生きているのだ。だから我々は犬と接していると癒されるのだろう。



そして犬は“比べる”ということをあまりしないらしい。毎日同じ時間に起き、同じ時間に食事をとり、同じコースを散歩しても全く飽きることは無い。それよりも、飼い主からの変わらぬ愛情が貰えることが一番の幸せなのだという。

『犬が伝えたかったこと』はとてもシンプルで読みやすい本だが、今の愛犬きなこになぞって色々と考えさせられたし、以前実家で飼っていた愛犬のマックとも、もっと“今”を大切に過ごせば良かったという若干後悔する気持ちにもなった。



“今”の時間を常に大切にしながら、いつも優しい気持ちできなこに接することが、きなこにとって一番幸せなことだということに改めて気付かされた。考えてみれば当たり前なことではあるのだが、日々の中でついつい忘れがちになってしまうが、きなこの一生は決して長くはない。心の癒しや、人間が忘れてしまったピュアな気持ちを思い起こさせてくれる愛犬きなことの今をこれから大切にして行きたい。そして、マックの分もきなこを愛して行きたいと思った。この本を読んだことで、きなこのことが益々愛おしくてたまらなくなってしまった。
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