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思い出の曲19: 坂本龍一のベストアルバム、『Gruppo Musicale』!

この"思い出の曲シリーズ"も2年半ぶりとなってしまったが、今回取り上げるのは"教授”こと坂本龍一。

坂本龍一は日本が誇る偉大な作曲家・編曲家・ピアニスト・ミュージシャン・音楽プロデューサーで、言わずと知れたあの伝説のテクノポップバンド、YMOで80年代に一世風靡し、映画『戦場のメリークリスマス』の音楽を手掛け、自らも俳優として出演したことでも大いに話題となった。また映画『ラストエンペラー』では、日本人初のアカデミー作曲賞なども受賞したことで、世界に誇る日本のミュージシャンとなっていった。

先日NHK MUSIC SPECIALで”坂本龍一 Playing the Piano in NHK”が放送されていたのを観た。坂本龍一は現在ガンとの闘病で入退院を繰り返していることはメディアでも知られているが、長時間ライブをやる体力が無い為、1日に2-3曲時間をかけて丁寧にNHK 509スタジオで収録された曲が番組で披露されたのを見て、とても感慨深いものがあった。

僕は80年代にYMOにもどっぷりハマった世代だが、その後の坂本龍一のソロ曲でも特に好きで、思い出に残っているアルバムがある。それが、1989年にリリースされたベストアルバム、『Gruppo Musicale』である。今でもCDを持っており、車では良く聴いているのだが、このアルバムには下記13曲が収録されており、そしてこの中でも特に好きなのが『黄土高原』と『Self Portrait』の2曲。

  • The Last Emperor – Theme
  • Neo Geo
  • Behind The Mask
  • 黄土高原
  • Ballet Mecanique
  • Steppin‘ into Asia
  • A Carved Stone
  • Self Portrait
  • Last Regrets
  • Merry Christmas Mr. Lawrence
  • The Garden of Poppies
  • Thatness and Thereness
  • Thousand Knives

アルバム『千のナイフ』からラストエンペラーのサントラまでのヒット曲を収録したベストアルバムとなっており、あのYMOの名曲に、マイケル・ジャクソンが英語の詞を付けた『Behind The Mask』なども収録されている。

正直坂本龍一は天才過ぎるがゆえに、一般ウケし辛い凝った難解な曲も多いが、そんな中で時折圧倒的に美し過ぎる旋律を奏でる曲も多く存在する。僕的には『黄土高原』と『Self Portrait』はそんな世にも美しいメロディーの曲であり、お気に入りの坂本龍一サウンドなのだ。このベストアルバムがリリースされた当時CDを購入し、この2曲を特に何度も何度も聴き返していたのがとても懐かしい青春の思い出である。そして、この2曲に影響を受け、僕も当時シンセを駆使して趣味で作曲活動をしていたのもいい思い出である。

ちょうどこの坂本龍一をブログで取り上げようとしていた矢先に、YMOのメンバーであった高橋幸宏が亡くなったとのニュースが入ってきた。高橋幸宏も脳腫瘍の摘出手術なども経て闘病していたとは聞いていたが、享年70歳、こんなに早く亡くなってしまったのは残念で、日本音楽界にとっても大きなロスとなった。坂本龍一も闘病中ということでとても心配しているが、コロナで生き辛い時代の中ながら、何とか少しでも長生きして貰いたい。

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