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映画『僕は明日、昨日の君とデートする』!

『僕明日』の略称が定着した、七月隆文の切ないラブファンタジー小説がついに映画化された。しかも福士蒼汰と小松菜奈のダブル主演と言う豪華な顔ぶれ。



実はこの映画のことは2015年末に、福士蒼汰、小松菜奈主演で翌年の2016年末に公開されるとニュースで聞いたのが始まりなのだが、小松菜奈が主演すると知って興味を持ち始めた。そのユニークなタイトルから、"どんなラブストーリーなんだろうか?"と言う思いもあり、映画の前に、まずは本を先に読んでみようと思い立った。



七月隆文の同名小説は2014年に発表され、今年5月の時点で100万部を超える売り上げのベストセラーになり、話題にもなっていた。本を読む時に、勝手に福士蒼汰、小松菜奈をイメージしながら読んでしまったが、物語のイメージに凄くマッチしていると感じた。このせいもあって、映画も全く違和感無く楽しめたが、逆に特別な新鮮味もなかったかもしれない。



『僕明日』は、なかなか良く出来た物語だ。最近の流行りでもある、"パラレルワールド"的な物語だが、『時をかける少女』や、『君の名は。』、『Orange』などにも通じる点はある。
しかし、今回はただのパラレルワールドでは無く、福士蒼汰演じる南山高寿と、小松菜奈演じる福寿愛美の"時間軸が完全に逆転している"点に注目したい。高寿が存在する世界では普通に歳をとって行くが、高寿から見れば、愛美の存在する世界では完全に逆に進行する。つまり、二人の存在する世界は5年毎に1カ月だけ交わるのだが、今回の物語はお互いにちょうど20歳として交わる時の恋物語。しかも、この会える1ヶ月間の中でもお互いの時間軸は逆に流れる。高寿にとって愛美に初めて出会って声をかけた初日は、愛美にとっては別れになる最後の日。この設定がなかなかうまく出来ているし、切ない物語を形成して行くのだ。



お互いどんなに愛しあっていても、決して結ばれることは無い。しかも同じ20歳として出逢えるのは、たったの30日と言う儚い時間だ。この何とも儚く、切ない設定が見るものの涙を誘う。



一見この時間軸の"ねじれ"は複雑だが、映画のパンフレットには詳しく図解されており、とてもわかりやすかった。

福士蒼汰は相変わらずカッコいいが、小松菜奈がまた可愛い!映画全体を淡い、ロマンチックなトーンが支配しており、小松菜奈をより一層可愛くしている。また、物語は京都、伏見を舞台にしており、鴨川、伏見稲荷大社、先斗町など、京都観光も楽しめる映画である。




主題歌は、今大人気のバンド、Back Numberが歌う『ハッピーエンド』。エンディングで流れるこの曲も切ない映画と見事にマッチしていてとても良かった。



小松菜奈は、今年『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『ヒーローマニア-生活-』、『ディストラクションベイビーズ』、『溺れるナイフ』、『僕明日』の計5本の映画に主演して女優として大きな飛躍を遂げた一年であった。そのやや日本人離れした洋風でクールなルックスは独特な魅力と美しさがあり、また彼女の演技力もなかなかのものである。僕も小松菜奈ファンとして、2017年も彼女の活躍が益々楽しみである。


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