blue deco design lab

BLACKPINK vs. NewJeans!?

先日BLACKPINKのライブ映画をシネコンで観賞したばかりだが、これに触発されて益々観たくなり、映画でもメインにフィーチャーされていた昨年9月17日の韓国/高尺(コチョク)スカイドームでのBORN PINKワールドツアーファイナルを収録したブルーレイと、昨年4月9日の東京ドーム公演を収録したDVDを新たに購入してしまった。やっぱりBLACKPINKの4人はスター性があり、ライブでのオーラも際立っている。改めてワールドツアーの規模とクオリティを痛感。

一方で、NewJeansは今年6月の東京ドームファンミーティング“Bunnies Camp Tokyo 2024”の模様が、早くもWOWOWで8月12日に放送されたので、録画したものを早速観賞した。細かく観返しながら、6月のライブを思い出して大いに楽しんだが、まだデビューから2年という短い期間ながら、日本でのその人気ぶりは凄く、改めて”若さと勢い“を感じるライブであった。

ここで改めて僕の好きなこの2つのK POPグループについて少し語ってみたい。

1) 音楽性における相違点

BLACKPINKは今年でデビュー8年目。4人とも年齢的には20代の後半なので、脂の乗った中堅の域に入ってきているが、この円熟味が増した“キレイなお姉さん感”がまだより一層セクシーであり、ヒップホップ系のカッコいいイメージと相まって、高い人気を誇っている。完全にグローバル規模でのスターダムを勝ち取っている点でK POPでも数少ないグループであり、これが出来ているのはBTSとBLACKPINKだけであろう。その意味で、この4人は数あるK POPグループの中では既に”別格”な存在となっている。またその音楽性は、主にラップも含めたヒップホップであり、それでいて変にストリート系のラップに固執するわけでもなく、“見せる華麗なヒップホップ”として、女性から見てもカッコいい憧れの存在としてのイメージを確立した。K POPの中でヒップホップの領域でここまでカッコいいのは、現在BLACKPINKを超えるものはないだろう。

一方でNewJeansはデビューまだ2年目で、平均年齢が20歳前半という若くてフレッシュなグループ。しかし、こちらも他のK POPグループと一線を画しているのはその独特な音楽性だ。TWICEに代表されるような可愛いアイドル路線は日本ではウケると思うが、やはりグローバルに活躍するにはより高いレベルでのダンスや歌唱力、そして総合的な表現力が求められる。そんな中で若くて可愛いNewJeansではあるものの、5人それぞれのダンスや歌唱力では高い次元を達成しており、これにキュートさも加わっている点がユニーク。更に、その音楽ジャンルはどこか懐かしい90年代のR&Bを信条としており、これが僕のような80-90年代に本場のR&Bを聴いて育った世代にもウケた要因だろう。こんな若くて可愛い子たちが、どこか馴染みのあるR&Bサウンドを歌っているのが新鮮だったのだ。そしてBLACKPINKとは明らかに異なる、彼女たちの自然体なナチュラルさが他には無い魅力である。

2) 魅力における共通点

これまでBLACKPINKNewJeansの魅力における違いを見てきたが、共通点も幾つかあるので取り上げてみたい。まずこの2つのグループは、メンバー数がそこそこ少ないところも気に入っているし、大きな魅力の一つであると感じている。BLACKPINKはジス、ロゼ、リサ、ジェニーの4人。それぞれ個性が際立っており、それでいてどこか統一感がある点が、グループとしても完成度が高い。プロの中のプロという印象だ。一方でNewJeansはミンジ、ヘリン、へイン、ハニ、ダニエルの5人。BLACKPINKのお姉さま方に比べるとまだ若い印象は否めないが、個々にキャラ立ちしているという意味では引けを取っておらず、それでいて5人が揃うと可愛いNewJeansが見事に完成する。少人数の方がおじさんにはメンバーが覚えやすいので、大勢いるグループよりも取っ付きやすいという面はあるかもしれない。しかし、それ以上に少ない人数でグループの存在感を出す必要があるという点で、やはり両グループ共に個々の魅力があって、キャラ立ちして初めて成し遂げられるものだと思うので、その意味でも両グループの個性を証明する形となっている。昔からゴレンジャーは5人、チャーリーズエンジェルズは4人と、安心出来るグループの法則というものが潜在的にあるような気がしている。この法則を日本で壊したのがおニャン子クラブであり、その後のAKB48などだ。日本ではこれでもいいと思うが、やっぱり個々の魅力で世界を相手に勝負するなら、4-6人くらいが限度ではないだろうか(全くの持論だが(笑))。

また特筆すべき点として、両グループ共に国際的なバックグラウンドを持っているメンバーで構成されている関係で、みんな英語も堪能だ。出身や育ちで言えば、BLACKPINKのロゼはニュージーランド、リサはタイ。NewJeansもダニエルはオーストラリア、ハニはベトナム。しかしここで興味深いのは、TWICE、LE SERRAFIM、IVEとは違って、BLACKPINK、NewJeansには日本人メンバーが1人も入っていないことだ。もちろん実力と個性があれば、日本人かどうかはあまり関係のない話なので、これらのグループを否定するものでは決して無い。しかし、個人的には奇しくも僕の好きな2グループは日本人メンバーがいないこともあって、日本への忖度や変な親近感を拠り所にすることなく、一つの“海外アーティスト”として純粋に見て評価している気がしている。プロデュース側も日本市場に特段媚びる必要もなく、真のグローバルグループとして世界を見据えた基盤をしっかり確立している点で、見事な戦略と方向付けがされているのがBLACKPINKとNewJeansであるとも言える。

BLACKPINKNewJeansは、両方ともファンクラブに入っており、東京ドーム公演を生で体験することが出来たので、とても良い思い出となった。正直、ライブとしてのクオリティはキャリアの差もあってBLACKPINKに軍配が上がったと思う。NewJeansのライブは可愛くはあったが、全体としての締りには欠ける部分もあり、BLACKPINKが見せる完成度にはまだ達していないと感じた。それでもNewJeansなりの魅力は満喫することができたので、大満足ではあった。

両グループ共にそれぞれ個々の実力と個性が強く、グローバル規模で魅力が詰まったグループだが、音楽性に大きな違いもあり、僕の中では全くバッティングしない。その意味で、両グループそれぞれの魅力をこれからも満喫しながら、これからもそれぞれ応援を続けて行きたい。BLACKPINKは『BORN PINKワールドツアー』を成功させたばかりにて、そろそろ新しいアルバムや新曲も楽しみにしたいが、リサがリリースしたソロ曲『Rockstar』がなかなかカッコいいのでこちらも楽しんでいる。一方、NewJeansは事務所のゴタゴタがまだ完全に解決していないので、早くまた彼女たちも落ち着いて活動出来る環境を確立して、フルアルバムのリリースを楽しみにしたいものである。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事