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ハリウッド版『ゴジラ』最新作!

僕は昔からゴジラが大好きだ。ウルトラセブンなどの特撮ものがそもそも大好きだが、円谷英二特撮の元祖と言えば、やはり“ゴジラ”無しには語れないのである。これまで第一期ゴジラシリーズは全て観ているが、アメリカ駐在していた時代にも、アメリカのケーブルテレビで頻繁に放映されていたので、ついつい観てしまっていた。



ゴジラ映画は全31作品ある。まずは1954年の『ゴジラ』第1作から始まり、1975年までの15作品が第一期ゴジラシリーズ。そして、それから9年のブランクを経て、第一作のゴジラをリメイクした形で制作された1984年版の『ゴジラ』から、2004年までの20年間に制作された13本がいわゆる平成ゴジラシリーズとして大別される。これに、ハリウッド版として1998年にリリースされた『GODZILLA』、2014年にハリウッドでリメイクされた『GODZILLA』、本家本元の日本が満を持してリメイクした2016年の『シン・ゴジラ』はまだ記憶に新しい。ちなみに、『シン・ゴジラ』はゴジラシリーズでは歴代最高の興行収入(82億円)を樹立している。



この輝かしい日米ゴジラ史に、今回また新たな金字塔が打ち立てられた。2014年のハリウッド版『GODZILLA』の続編となる、『GODZILLA King of Monsters』が5月末から全世界公開となったので、早速観に行ってきた。




今回のゴジラには前作に引き続き渡辺謙も出演。また中国大物女優のチャン・ツィイーや、前作に続き『シェイプ・オブ・ウォーター』での好演が光っていたサリー・ホーキンズも出演しており、それなりにゴジラ以外にも良い俳優を揃え、人間ドラマを創り上げている。





日本の怪獣映画をこよなく愛するギャレット・エドワーズが監督した前作から、今回は“ゴジラオタク“と言われるマイケル・ドハティー監督にメガホンをバトンタッチおり、ハリウッドでも、“ゴジライズム”がゴジラマニア監督の手で受け継がれているというのは、日本人としても嬉しくなってしまった。



今回のゴジラは、1964年に制作されたゴジラシリーズ第5作、『三大怪獣 地球最大の決戦』のある意味リメイクとも言える内容。あのゴジラの永遠のライバル、キングギドラがハリウッド版に初登場し、暴れまわる。そして、あのラドンとモスラまでが登場し、ゴジラとも連携してまさに三大怪獣が宇宙怪獣キングギドラに立ち向かうエキサイティングな怪獣映画に仕上がった。ハリウッド版らしく、その特撮技術は最高レベルであり、途轍もなくリアルな対決シーンは大迫力。当然、昔のキグルミのゴジラと模型のビルを破壊していた、味のある昔のゴジラ映画とは比べ物にならないくらい、FX技術は進んでいる。2014年の前作と比較してもスケールアップされているように感じた。




実は、僕はこれまでの第一期ゴジラシリーズの中で、『三大怪獣~』が一番好きなゴジラ映画だが、そんな僕の立場から観ても、今回の作品はこの『三大怪獣~』を上手く踏襲しながら、リスペクトを感じさせる今回の作品はとても好感が持てた。今回のゴジラをシネコンで観て、『三大怪獣~』も改めて所持しているブルーレイを観てみた。最新のハリウッド版と比べるとやはり相当特撮もチープで、ストーリーも今観れば何とも胡散臭い宇宙人が登場するなど、決して褒められたものでは無いが、1964年の映画としては当時最高峰であったし、これはこれで結構独特な味わいがある。ゴジラとキングギドラの対決は今も昔も見ものだが、大して強くもなさそうなモスラが、実はゴジラやキングギドラを追い詰める強さを持つ設定というのもまた何とも不可思議ではある。



現在、雑誌『pen+』の最新号でもゴジラ特集をやっており、わかりやすく過去のゴジラシリーズを解説しているので、ゴジラをもっと知りたい方への入門編としてお薦めしたい。

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