土曜日に思い切って、念願のリバプールに遠出してみることにした。リバプールはイギリス中西部、アイルランドに面した港町。ロンドンからリバプールはVirgin鉄道で約2時間10分。距離にしてちょうど350kmくらいなので、東京名古屋間くらいだろうか。Virgin鉄道もそこそこ早いが、新幹線の方が東京-名古屋の距離を1時間40分くらいで結んでしまうので、より早いのだ。
リバプールに行きたかった理由はズバリ、ビートルズが生まれた街であり、今でも所縁の観光スャbトが多い、言わばビートルズファンにとっては“聖地“だから。2時間ちょっとと言っても、普段の出張ではなかなかそう訪れる機会は無い。今回は又とないチャンスだと感じて、思い切って行ってみたのだ。ビートルズ所縁の地としては、あのAbby Roadは以前家族旅行でロンドンに訪れた際に見に行ったが、リバプールはなかなか行けずにいた。
リバプールまでの料金は往復で86ャ塔h、日本円にして12,000円くらい。決して安くは無いが、まあそんなものだろう。
11時くらいにロンドンの北玄関口の一つともなっているEuston駅からVirgin鉄道で出発。
2時間の旅は、思っていたよりも長くは無く、あっという間に到着。しかしこの日は生憎の雨模様。しかもリバプールに到着した途端に雨足が激しくなってきてしまったのだ。しかし、そこはなるべく気にせずに、鉄道を降りてタクシーへ。タクシーの運転手に”ビートルズ所縁の地を巡りたいんだけど。。。”と相談してみると、運転手もかなり慣れたもので(たぶん、こんなリクエストはしょっちゅうあるのだろう)、快く”いいよ!“ということで、組んでくれたコースは、① Strawberry Fields => ② ジョン・レノンの生家 => ③ メ[ル・マッカートニーの生家 => ④ Penny Lane => ⑤ Penny Laneの歌に出てくる有名な床屋さん => リバプール市内のThe Beatles Storyというミュージアム。まさに僕が行きたかった場所が全て網羅されており、完璧なツアーだ。このコースを約1時間ちょっとで雨の中周った。運転手曰く、ガイド付きのビートルズツアー専用タクシーなども一杯あるが(ちょうど周っていた時、何台も遭遇した)、料金は結構するから、僕がさっと案内した方が絶対お得だよ!と言って、色々とビートルズのうんちくや裏話まで語ってくれた。
タクシーのおじいさん運転手は産まれも育ちもリバプールの67歳で、どうやら仕事をリタイヤして地元でタクシーの運転手になったらしい。やはり地元の英雄、ビートルズには相当な思い入れと愛情があるようで、話の節々から伝わってきた。
まずは名曲”Strawberry Fields Forever”のモデルとなった”Strawberry Fields”へ。ここの門は有名で、門の周辺は多くのファンの落書きでいっぱいであった。
続いて、ジョンの生家へ。意外にも結構立派な家だ。このエリア自体がリバプールでも比較的裕福な階層の住居エリアなので、ジョンもメ[ルもそこそこ裕福な家の出だったことが良くわかる。ジョンの家は、リバプール市が重要文化財として管理しており、特別な申し込みが無いと入ることは出来ない。
運転手に言われて気が付いたのだが、“ビートルズファンにとって重要な日にリバプールに来るとは、君も相当なファンだね!”と言うので、僕は何のことかわからずに聞いてみたら、なんと今日12/8はジョン・レノンがNYで亡くなった日だよ、と。本当に知らずに訪れたのだが、偶然このような重要な日に訪れたのも何かの縁を感じた。
続いてメ[ルの生家へ。こちらの方はタウンハウスのようになっていて、ジョンの家よりも少し小さめな印象。この家もジョンの家と同じく、重要文化財として市で管理されているのだ。
そしてメ[ルが作曲したビートルズの曲の中でも一番のお気に入りの曲、”Penny Lane”の舞台へ。ここもメ[ルやジョンの家からも近い場所にあり、幼少期に良くこのエリアで遊んでいたことが伺える。最近になってメ[ルがリバプール凱旋コンサートでPenny Laneを訪れた際、この落書きだらけで有名なPenny Laneの看板にサインをしたらしく、このサインを守るべく新たに落書きが出来ないよう、上からプラスチックのプレートが取り付けられたとのこと。
Penny Laneに出てくるあのBarber Shop(床屋さん)は恐らく世界で一番有名な床屋さんになったのではないかと思うが、それがこちらTony Slavinという床屋さん。店内には入れなかったが、メ[ルやジョンの若い頃髪を切って貰う写真が壁に飾られているらしい。
実はこの床屋さんはPenny Laneという道にあるわけでは無く、少し離れたところにあるのだが、面白いエピソードがあった。比較的最近になって、このPenny Laneの入口にまさに面している新たな床屋さんが出来たのだ。しかも床屋さんの前にはPenny Laneと書いてあって、写真を撮るには最高のロケーションだ。観光客の中には、こちらが本物のPenny Laneの床屋さんだと思って訪れる人も多く、Tony Slavinとしては迷惑しているとして、ちょっとしたPenny Lane床屋戦争が勃発しているらしいのだ。偽物の方も一応訪れて写真を撮ってみたが、確かにPenny Laneと書いてある分インスタ映えする感じはある(笑)。
そして最後に運転手にThe Beatles Storyというビートルズのミュージアムに連れて行って貰ったが、ここはマージー河沿いの施設。
別れ際に、タクシーの運転手がタクシーの運転席に座らせてくれて、写真を撮ってくれたが、僕も記念に運転手の写真をパチリ。運転手との出会いは、ささやかは一人旅思い出となった。
ビートルズファンには欠かせない展示が多く集められていた。特に、ビートルズが初期に演奏していた有名なキャバーンクラブをそのままそっくりに再現しており、貴重な施設である。日本語音声ガイドもある。ビートルズグッズショップもあって、品揃えもかなり充実していた。
そして最後は、あのキャバーンクラブがあった市内の繁華街、Matthews Streetへ。
さすが有名な観光スャbトだけあって、多くの人が行列を作っていた。このすぐ近くには、ビートルズがキャバーンクラブでの演奏前や後に、みんなで集まって飲んでいたというPubのThe Grapesというのがあって、ここも有名な観光ャCントとなっている。
また、この周辺にはBeatles Shopやミュージアムなどもあり、“Rubber Soul Bar”、”Sgt. Pepper”という名のレストラン、”Hard Days Night Hotel”など、ビートルズの歌にちなんだ店名が目白押し。完全にビートルズゾーンになっているのだ。
アメリカで人気のLate Show with James Cordenと言う番組が有り、このドラマの人気コーナーに”Carpool Karaoke”というのがある。毎回豪華歌手をゲストに呼んで、その歌手の地元を車で巡りながら、その歌手のヒット曲のカラオケを車で一緒に熱唱する番組だが、これがアメリカでは大人気なのである。ちょうど今年の6月にPaul McCartneyがこの企画でリバプールの自分の生家やPenny Lane、近所のPubで客にサプライズでミニライブを敢行したりするのだが、今この番組をYouTubeで見てみると、まさに今回訪れた場所などが、Paul自らの紹介で楽しめるとても面白い企画となっている。 この番組についても、タクシーのおじいちゃん運転手に教えて貰ったのだった。
正味3時間くらいの、相当短い雨のリバプール滞在ではあったが、主要なビートルズ観光スャbトは全て駆け足で周ることが出来て、タクシー運転手ともちょっとした良い出会いとなり、とても良いリバプール体験となった。死ぬまでにまた機会があれば、もう少しじっくりリバプールを観光してみたいものである。
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