そういえば、私は小さい頃いつも使っていた敷布を『しきふちゃん』と呼んで肌身離さず持ち歩いていた。
ドンチャックの絵柄だったのだけど、それほどドンチャックが好きだった訳ではない。
ライナスのように外にまでは持ち出さなかったけど、いつもいつも引きずられていた『しきふちゃん』は、ボロボロで汚かった。
それを見兼ねた家族が、私がいない間に『しきふちゃん』を捨ててしまった。
私は「ゴミ捨て場から拾って来て!」と言って泣き喚いたが、泣きながら、それほどに『しきふちゃん』でなくてはならない理由がないことを感じていた。
だって私には、すぐに『タオルケットちゃん』が現れたのだから。
自分でもいつだかわからないくらい、本当にいつの間にか、私は『タオルケットちゃん』とお別れしていた。
お別れはしたものの、私はまだ手頃な『代わり』を探しているのかもしれない。
ドンチャックの絵柄だったのだけど、それほどドンチャックが好きだった訳ではない。
ライナスのように外にまでは持ち出さなかったけど、いつもいつも引きずられていた『しきふちゃん』は、ボロボロで汚かった。
それを見兼ねた家族が、私がいない間に『しきふちゃん』を捨ててしまった。
私は「ゴミ捨て場から拾って来て!」と言って泣き喚いたが、泣きながら、それほどに『しきふちゃん』でなくてはならない理由がないことを感じていた。
だって私には、すぐに『タオルケットちゃん』が現れたのだから。
自分でもいつだかわからないくらい、本当にいつの間にか、私は『タオルケットちゃん』とお別れしていた。
お別れはしたものの、私はまだ手頃な『代わり』を探しているのかもしれない。