虹のある星

おバカに真剣、じゅんめんの自由帳

神になろうとした男より、神を殺した男。

2007-11-25 00:53:38 | 感動の箱
私が『ボトムズ』の世界に惹き込まれたのは、人物の心理描写がリアルだからだと思います。
これは壮大なラブロマンスなのですよ~!!

すべてが名シーンと言ってもいいですが、ひとつ挙げるとすれば・・・。
主人公のキリコが敵の包囲の中を、謎の女と力を合わせて切り抜けようとする場面です。
窮地を逃れて一息ついているところで女が言います。

「さっき、私のことフィアナって呼んだわね? あれ、私に付けてくれた名前でしょ? ・・・嬉しい。」

正確ではないかもしれませんが、だいたいこんな感じだったと思います。
フィアナは兵器として過去の記憶を消され、身体機能を強化されたPS(パーフェクトソルジャー)なのです。
PS開発の関係者からはプロトワンと呼ばれていました。
事情を知らないキリコの仲間たちからはファンタムレディ(PHANTOM LADY)と呼ばれていました。
フィアナはキリコに名前を付けてもらったことで、初めて人間になれたのです。

PSとして手を加えられ、特殊な鉱物がないと生きていけない身体ですが、フィアナが一番、良識ある人間らしいのも皮肉っぽくて好きです。
『ボトムズ』はオリジナルビデオもいくつか出てますが、やはり、一年間のテレビシリーズが一番面白いです。
フィアナの出番が少ないと、締まらない感じがするんですよね。

「忘れないで…。私たち、生きるために戦うのよ。」
コメント
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