虹のある星

おバカに真剣、じゅんめんの自由帳

この門に入るものは自己と他人の生命を尊重しなければならない

2012-11-03 01:48:18 | 感動の箱
そこは、理想を具現化するために、
武者小路実篤が創設した、「新しき村」です。
高校の時、国語の授業で聞いたことありませんか?
私は、そのとき、興味を持ちました。
興味を持ちはしましたが、それっきり、すっかり忘れていました。
先日、その頃のノートが出て来ました。
私、よっぽど気になってたんでしょうね。
ルーズリーフで、ほとんどは捨ててありましたが、
国語のその部分だけ、取ってあったのです。
調べてみると、公式サイトがありました。
まだ続いていたのですね。
まさか、埼玉にあるとは!
ものすごい山の中をイメージしていたのですが、
地図を見ながら道を辿ると、周りは普通の住宅街です。
この辺のはずだけど、それらしきものが見当たらない……。
と、すぐそこに農作業をしている人が…。
見ると、はさ掛けしてある田圃が広がっていました。
住宅地の中に突如ぽっかりと浮かび上がった幻のような光景。
不思議な感覚に包まれました。
田圃に小川のせせらぎ、小鳥のさえずり……日本の里山の風情です。
建物などを見ていると、昭和にタイムスリップしたような気になります。
村内のあちこちには太陽光発電のパネルがありました。
実篤の思想に賛同し、農業を中心として自給自足を目指したコミュニティ・・・。
ちょっと聞くと、怪しい宗教と勘違いされそうですが、
そんな感じではありません。
美術館もあって、実篤の画や書を観ることが出来ます。
これも素晴らしいものでした。
受付の女性はとても感じが良かったです。
私の経験上、感じが良すぎる人というのは胡散臭いけど、
普通に感じが良かったので、安心しました。
売店で新しき村ブランドの農産物が買えるのですが、
水曜定休日でした・・・(泣)。
外界との交流を断つでもなく、積極的に入村の勧誘をするでもなく、
だからこそ、80年以上も続いているのでしょうか。
目先の事に囚われ、時間に追われる私たち。
本来の人間の在るべき姿とは?…と考えさせられました。
コメント
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