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神戸市北区のプライベート・アロマテラピー&フェイシャルサロン『Bois de rose』

自分だけの香水

2009-11-07 01:52:05 | 日記
ちょっと前に部屋を掃除していたら5年前に学校で作った自作の香水が出て来ました。
自分ではつけないので丁度家に来た知人にあげてしまいましたが、久しぶりに嗅いでみたらなかなか良い香りでした。

市販の香水で手頃な値段のものはほとんど人工香料です。
材料も安く品質が安定しているのでお求めやすいお値段で流通しています。
高級な香水だと天然香料を使っていますが、生産量がすくなく原料の精油も年によって性質が変わるので品質も不安定で、値段も従って高いです。

市販の香水で手軽に好きな香りをまとうのも良いですが、自分でも精油があればもちろん作れます。

用意する物は

・遮光ビン ガラス製の10cc入るもの。ドロッパー付きが使いやすいかも
・無水エタノール  8cc
・エッセンシャルオイル各種  トータルで20滴程使います。

作り方は簡単。
遮光ビンにエッセンシャルオイル入れてブレンドし、エタノールを注いで瓶の封をする。
たまに瓶を振って混ぜながら一月以上冷暗所で保管。

ブレンドですが、私は学校で作ったので一度目は普段使用しないオイルをふんだんに使ってしまえー!と毛こう自分が無理めなブレンドにしてしまいました。

・サンダルウッド 5滴  ・ゼラニウム 5滴  ・イランイラン  5滴  ・ベルガモット  5滴

作った当初は蓋を開けると頭をハンマーで軽くしばかれた感じがしました。
こりゃ失敗だなーと思いました。

次に作ったのは最も作りやすく失敗の無いブレンド方法
『オレンジしばり』

・スィートオレンジ 8滴 ・プチグレイン 5滴 ・ネロリ 3滴 ・ローズ 1滴 ・ブラックペッパー 1滴  ・ベンゾイン 1滴

オレンジとプチグレインとネロリは取りあえず同じ植物から穫れる精油で相性が良いので失敗は無いです。

5年経って蓋を開けて見たら、一番目は熟成され角が取れてなかなか良い感じでした。
セクシーな大人の女性が似合いそうな香りです。
残念な事に私は大人ですがセクシーでは無い……
2番目は良い香りなんですが、香水としてはちょっと軽すぎるかなー、という感じでした。
もう少しネロリやローズ、ベンゾインの量を増やせば良かった。

という感じで、作り方は非常に簡単なので自分だけの香りが作りたい!と思われたら気軽にトライできます。
ただ、花のエッセンシャルオイルは値段が高いので失敗すると悲しいのと、作ってから馴染むまではしばらく使えないのが難点ですが。

注意点としては、
・柑橘系を使う時は多めに
柑橘系は香りが比較的弱くてしかも飛びやすいので、多めにしないと入れた事が分らなくなります……。
・香りの保留材として重めの香りを入れる
サンダルウッド・ベンゾイン・ローズ等は香りが飛び難いのでラストノートとしても使えますし、また飛びやすい香りを留める保留材としての役割も果たしてくれます。
・使わない方が無難な香りも確実に存在する。
精油だったら何でも可というワケではありません。中には絶対止めとけ!というの香りも存在します。
レモングラス等シトロネラ系の香りは強くて変わらない上に、虫除け臭くなるので使わない方が良いと思います。


あと、作った時に華やかで軽くて良い香りというのは、香水としては結局軽すぎて面白みに欠ける様な気がします。
ちょっとクセがあったり、強めの香りの方が時間が経つと面白い変化をしてくれます。

この香水、一応一月後から使えますが、一年、三年、五年と熟成させるとますます香りに深みが増します。
使う時はこのまま使用しても良いのですが、香水1ccにつきエタノール4ccと蒸留水を1~2ccを足してオーデコロンとして使用するのがお薦めです。

最後に男性用としてお薦めのブレンドを一つ

・ジュニパーベリ-9滴 ・ライム3滴 ・ユーカリラディアータ2滴 ・サンダルウッド1滴 ・スィートマジョラム1滴 ・パチュリ2滴 ・ブラックペッパー2滴

渋さっぱりです。
ユーカリの代わりにラベンサラを入れたり、ラベンダーを一滴加えても華やかで良いと思います。

いろいろ試して自分だけの香水、作ってみるのも楽しいですよ~!