小林製薬の「機能性表示食品」紅麹で5人の死者が出ている。
岸田首相は「「まずは原因の特定が必要だ」、「いかなる対応が必要か政府として検討していく」と国会で答弁しているが、「人の命の問題」が起きているというのに呑気なもんです。
世間を賑わしている自民党の「裏金」裏金問題も、自分が党の代表であるのにすべて他人事のように振舞っていますから、こんな人を誰が総理大臣にしたのでしょう。
「機能性表示食品」は、安倍政権時代のアベミクス成長戦略の一つとして、2015年の内閣令によって国の審査のない「届け出」制としたことに始まる。マイナンバーカードと同じく関連業界からの政治資金目当ての策の一つともいわれているものです。
今やTVでは「機能性表示食品」のCMであふれウンザリさせられています。特に高齢者向けの商品では「何々が不足して機能の衰えが心配、そこでこの商品!」と大宣伝しています。
これに疑問に思うことがあります。もともと老化が進んで腸の吸収力が衰えてがきて必要な栄養素が体内で不足がちになっているのに、そこでこの類の食品をいくら摂取しても意味がないのではと。また、薬剤師会の調査では、錠剤の形状などでは腸内で分解できず、飲んでもそのまま排出されてしまう商品もいくつかあるという。
いずれも「命」に関わるものですが、それを商売にして企業家を喜ばせる所業。いま政府が推進めている死の商人を後押しする「兵器産業育成策」と相通じています。