Neprosネプロス/ネプロス 6.3sq.ラチェットハンドル
きっと誰もが待ち望んでやまなかった(俺だけかな?)、NBR390の1/4インチサイズ縮小版。
仕事で12mm以下のボルトやナットに1/4インチのラチェットを使う様になってからその利便性に気づいたんですが、コンパクトで軽いことからサイズの小さなボルトには非常に使い易い規格であることを理解しました。
通常サイズのショートラチェットでは、同等の使い易さを実現するのは到底無理ですね。BD10のある無しというのも大きいですけど。
90Tの非常に細かな送り角に加え、
別に90Tを越える、あるいはそれに近いギア数のラチェット自体は珍しくないんですが、ラチェットがきちんと噛んだ状態でここまでがたの無い製品というのは珍しいです。
周囲に十分な空間のある場所ではラチェットが重いためむしろ使いにくいのですが、手狭な場所での作業になると俄然本領を発揮します。
なにしろラチェットが作動しさえすればわずか4度の送り角で動作するため、車体下部にもぐりこんでの作業やエンジンルーム、二輪車であればシリンダーブロック後部に手を入れて作業するときなど、時間はかかっても確実に締緩作業が可能です。
ネプロスのトレードマークともいえるゴムリングが装備されていない、ソケットホールド機構のリリースボタンがヘッド部とツラ一になっていないなどの相違点も見受けられますが、NBR390のDNAを受け継いだ小型版です。
1/4インチ差し込み角のソケットがKTC、Ko-kenともに二面幅14mmまでしか存在しないうえ、本締めされた14mmのボルトをこのサイズのラチェットハンドルで緩めるのは無理がありますが、8~12mm程度までの二面幅のボルトの操作には大いに役立ってくれます。14mmのボルトでも本締め・本緩めは無理でも、いったん大型工具で緩めたあと、本締めを残して締め込むまでには大いに役に立ってくれることでしょう。
少々重いのが気になりますが、気になる点はその程度です。あ、それとリリースボタンがツラ一になってないので、不用意な接触でソケットが脱落する可能性があります。NBR390とそのシリーズはかなり深くまでリリースボタンを押し込まないとリリースが動作しないので、あまり心配はいらないと思いますが。
1/4インチ規格の工具は趣味の自動車整備レベルで必要とされることはあまり無いですけど、突っ込んでやりたいなら持っておいて損にはならないと思います。ただ、高価な製品なので気軽にお勧めは出来ません。
でも、一度は手に取ってほしいと思います。
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