運命の強敵 (ハヤカワ文庫NV) | |
クリエーター情報なし | |
早川書房 |
ジャック・ゴグリンの第二作です。
前作
それから一年、彼は公式には死亡したものとされて身分を抹消され、合衆国大統領直属のエージェントとして活動していました。
その一方で恋人であったシャリ・タウンを失い、海兵隊の同僚とまともに話をすることも許されず、ひたすら暗殺活動に従事するという暮らしのストレスから鬱病を発症してもいました。
そしてイラク、バグダッドの
射殺犯の名はジューバ。かつてイギリス軍に属し、彼らの技量を吸収してムスリム側の暗殺者となったイスラム過激派のテロリストです。
カイルはかつての同僚である数人の海兵隊員とともに特別チームを編成、大量破壊兵器に関する情報を確認するためにイランに潜入、そこで極めて深刻な脅威となる
カイル愛用のエクスカリバーは最後のほうまで出てきません。
ジューバはかつてカイルと因縁のある狙撃手でもあり、今作においては彼に対する執念のために暴走する傾向もありますが、非常に優秀な暗殺者です。
また無関係の人物をいきなり射殺する等冷酷非情な人物として描写されており、実際にNBC兵器を米国内でばら撒くなど史上二度目の米国内でのテロを行っています。
女子供も容赦なく殺し、味方も使い棄てる行動には悪の魅力があふれる反面、その使命がまるで共感出来ないもののために理解しがたい異常者として描かれています。まあイスラム教自体アレなんですけど。
ムスリムすべてがこんなんじゃないと思いたいですが、強姦の被害者が「力による姦通」罪として処刑されるような法律が罷り通る様な宗教なので、やはり宗教そのものがおかしいとしか思えません。マホメットもアホを教化するならするで、もうちょっとましなもん考えればよかったのに。適当に教本作るから、千五百年近くたった今じゃやれISやボコハラムみたいな気違いの集団があふれかえってる。
アル・シュームが再登場しますが、まるで見せ場はありませんでした。
ラストのほうでジューバを斃すのですが……おい、死体を確認しないのか?と突っ込みたくなる一幕もありました。
カイルは優秀なのですが、テロリストのアジトを丸ごと吹き飛ばしてオッケーとするアメリカ気質が沁みついてる様ですね。
それでいいのかおい。
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