
![]() | TONE(トネ) スイベルラチェットハンドル RH3VHW |
クリエーター情報なし | |
TONE(株) |
長所……非常に細かい送り角、2.5度
スイベルヘッド
短所……ヘッドの向きをストレートにした状態でソケットの着脱が出来ない
スイベルヘッドのロックがはずれることがある



TONEの目玉商品・スイベルラチェットハンドルRH3VHW。
72角の丸型ラチェットギアに対してセグメントカムを二個備え、実質144角という非常に細かいギア数を実現した製品です。送り角だけなら世界最高かも。
うちの仕事場、あんまり細かいラチェットハンドルが社用工具として無くてですね。でも無いと非常に苦労する作業もあるのです、工具の振り幅がほとんど取れない様なくっそ狭いところから工具突っ込んでボルトの締緩やったりとかね。そういう状況だと普通の30角とかのラチェットレンチはほとんど役に立ちません。ラチェットメガネレンチやそれにアダプターを組んだのでは短すぎたり、普通のストレートメガネレンチにアダプターを組んだのでは角度が合わないことも多いです。
したがって、対象のボルトの頭に確実にソケットを合わせる事の出来るのこの手の製品は重要です。
NBR390が最上なのですが、とっても高価なので二本購入する気にもなれず、値崩れの激しいこれ買ってきました。
ちなみにこの製品、メーカー公称値で破断トルクは約20kg・mです。
この製品はスイベルヘッド、つまりヘッド部分を両脇から挟み込んで保持する構造になっており、ヘッド部分の角度を180度超の可動範囲内で自由に変えることが出来ます。
が。
ロックが甘いのか力がかかると時々ヘッドの角度が勝手に変わることがあります。正直どうかとは思います。本締めのために力をかけたときにソケットが不用意にボルトヘッドからはずれたり、ヘッドを傷める原因になるからです。
ハンドルはNBR390に比べて比較的長く、大きな力をかける事が出来ます。それはつまり狭い場所では邪魔になりやすいということでもあるのですが。
ラチェットとしては作動の重さはNBR390よりもちょっと軽いです。使用しているソケットが合っていないのかもしれませんが、少しがたは多い気がしますね。あと、ラチェットのがた=バックラッシュもNBR390に比べると若干大きい気がします。丸型の動作方向の切り替えは慣れが要りますが、逆に言えばそれだけです。
この手の細動型のラチェットとしては比較的手に入りやすい価格帯でもあるので、高価なラチェットに手が出ない場合は選択肢に含めてもいいと思います。
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