最悪の大寒波の直撃を受けた超ド田舎都市インディアナ州インディアナポリス。いいかげんうんざりな日々を過ごしてまいりましたが、さすがに5月の声をき
いてからは徐々に暖かくなってきました。3か月遅いんだよ!!アメリカって、州が変われば国が変わるって、ほんとですね。西海岸とか、東海岸とか、海の
ある州にすんでらっしゃる方には絶対にわからないであろうこの米国中部州のぶっとびレベルの田舎ぶりにはさすがに嫌気がさしはじめているシロクマック
スです。そんなハザード級のド田舎にも春はやってくるんだよ、というお話ですよ。
貧乏人のはきだめのようなインディアナポリスのダウンタウンだって、天気がよけりゃそこそこの絵ずらにはなるものです。
人口運河の出発点。奥の建物はIUPUI(インディアナポリスユニバーシティー・パーデューユニバーシティ・オブ・インディアナポリス)という
大学の大学附属病院です。インディアナ州は無駄に病院が多いんです。それも待合室が大理石でできてるような、お金持ちオンリーで
バブリーなくされ病院です。IUPUIは大学付属病院だけあってすばらしい医療設備が整っておりますが・・・・・白熊も去年救急車でERに搬送された際は大変
お世話になりました。救急車の代金1500ドル請求されたけどね・・・・・インディアナ州は明確に医療をビジネスにしています。でも住んでるのは貧乏な人た
ちばかりなのにね。
アパートの外観はドイツのアパートを参考に、運河はイタリアのベネチアのそれを参考にしてつくったそうです。ここは「運河計画」が実行されるまでは「地
獄の鬼もヘド吐く」ほど荒廃した地区だったそうで、今でも道路一本西にそれると明らかに「かたぎの人間が足を踏み入れてはいけない」とはっきりわかるほ
どスラム化した地区になります。IUPUIは仮にA棟とB棟と建物を呼んだとして、運河の出発地点A棟(上の写真の)から、一マイル先のB棟まで、患者やド
クター、もしかしたら学部の生徒専用のモノレールを運行してるんです。白熊的見解ですが、おそらく下の道はあまりに危険なので、専用の(ノンストップの)
モノレールを経営者のポケットマネーでつくったんだと思います。それくらいこの運河から道一本向こうは危険地区です。
よく晴れた日曜日のダウンタウンでこのまばらな通行人。まだまだゴーストタウンからの脱却には時間がかかりそうです。
とにかく、インディアナポリスをよりよい街、安全で活気にあふれた街にしたいのであれば、市長のバラード氏のやるべきことはいたってシンプルです。
古くて家賃の安いアパートや家屋をなるはやでとりこわし、不法滞在な人間や、経済的にプアーな人たち(この場合収入が低いというよりやる気がなくて
働かないという意味が適当です)には手が出ない価格帯の「ちょっとおしゃれでいい感じの物件」を増やすことです。そうすれば貧乏な人たちは必然的に
街から姿を消すでしょう。そして「ちょっとおしゃれでいい感じ」の物件が賃貸できるレベルの所得の人たちが増えます。それは例えば白人だったり、アジア
移民だったりするわけです。アメリカはオーストラリアとは違って、いろいろ大変ですね。なにが大変って、腹わって話せないというか、本気でブチ切れて喧
嘩したりできないです。だっていきなりブチ切れて車のトランクから散弾銃持ってきてぶっ放したりなんてことがおきますし、またいつ訴えられるかわからない
という恐怖です。互いに互いのことをまるで知らないし、信用もできないのでオージーみたいに感情丸出しで路上で口論になったりとかできないんですよ
ね。当時は路上で青筋たててブチ切れてる上半身裸のオージーのおっさんとか、アホだな~とかゆるい感じで眺めてましたけど、そもそも本気でブチ切れ
てののしりあえるというのは、お互いにグーのパンチはあってもピストルでズドンってこたねえだろ、という暗黙の了解があるからできるんだと今は思いま
す。アメリカだと怖くて口喧嘩もできないです。やっぱ銃もってるかも?って疑うときりがなくて・・・・・
インディアナポリスに住んでいると、「貧困」をいやというほど身近に感じます。ケンタッキーとは全然ちがうんですね~。