現地の記事をゆるく翻訳シリーズ2回目です。
アニマルキングダム(USA、父ルロワデサニモー)は日本時間の31日早朝にドバイのメイダン競馬場にて行われた総賞金
$US10ミリオンのドバイワールドカップを素晴らしい勝利で飾り、世界のトップホースの中で確たる地位を固めました。
これはアニマルキングダムにとって初ダートの競馬で優勝し、一躍その名をとどろかせた2011年のケンタッキーダービー以来、通算2度目のG1レース制
覇でした。オーストラリアのアローフィールドスタッドは昨年12月、同馬がアメリカにて行われたブリーダーズカップマイル(芝1600m)にて、2012年度の
米国年度代表馬ワイズダンに僅差で敗れ2着となった後に所有権の過半数を購入しました。
このルロワデサニモー産駒のカリスマ的オス馬は、ドバイへと向かう前の2月9日にフロリダ州のガルフストリームパーク競馬場にて行われたガルフストリ
ームターフハンデ(G1)をポイントオブエネミーの2着とし、今年の戦線復帰を果たしました。
アニマルキングダムのドバイワールドカップでの成功は、これまでの記録にいくつかの重要な新記録を加えることとなりました。
彼はドバイワールドカップを初のオーストラリア人オーナーの馬として優勝し、かつナド・アル・シバ競馬場のダートコースから、2010年に開場したメイダ
ン競馬場のシンセティックコース(人口馬場)になって以来初めて同レースを優勝したアメリカ調教馬となりました。アメリカ調教馬はかつて1996年から
2009年までの14回のドバイワールドカップにて、実に8回の優勝を記録しています。
アニマルキングダム(父ルロワデサニモー 母ダリシアその父アカテナンゴ)はアメリカ生まれ、アローフィールドスタッドの共同オーナーのチームヴァロー
の生産で、誉れ高き英国人調教師グラーム・モーション師の管理馬です。主戦騎手はドバイワールドカップにて好騎乗を見せたジョエル・ロザリオ騎手で
す。彼の好判断が11番枠からの発走となったアニマルキングダムをG1レース4勝馬で、逃げるロイヤルデルタの直後につけることに成功し、アニマルキ
ングダムを他の10頭より前で競馬をさせることができました。ロイヤルデルタが最後の直線コースに向くやいなや、ロザリオ騎手はアニマルキングダムの
ペースを上げロイヤルデルタの真横につけ、加速をかけました。この時、この素晴らしい栗毛の5歳馬の反応は驚くべきもので、勝利を確信するにたるも
のでした。(2着の)レッドカドーだけが追撃する力が残されていましたが、前を行くアニマルキングダムに2馬身の遅れをとりました。
グラーム・モーション師はこう言い足しました。
「彼は並大抵の馬ではありません。今夜の勝利は私にケンタッキーダービーの勝利を思い起こさせてくれました。」
アニマルキングダムの生涯獲得賞金は全11走中、1着5回、2着5回でおおよそ$US8ミリオンになりました。
特筆すべきは、彼が世界最高峰のレースである、ドバイワールドカップ、ケンタッキーダービーに優勝し、かつプリークネスステークス、ブリーダ
ーズカップマイルでも入着しているということです。
それらのレースはそれぞれ、芝、ダート、それから人口馬場なのです。
アローフィールドスタッドのブラッドストックマネージャーであるジョン・フライヤーは言います。
「彼は、たとえ今日のレース(ドバイワールドカップ)の勝利がなかったとしても素晴らしい馬です。しかし今日この日、世界中の人々がアニマルキングダム
こそが世界最強の競走馬だということを知ることになりましたね。」
このドバイワールドカップにおける(所有馬の)成功はアローフィールドスタッドのオーナーであるジョン&クリス・メッサーラ夫妻
(オーストラリア英語ではマサラ)にとって二度目のの特別なものとなりました。
なぜならメッサーラ夫妻の息子のポール・メッサーラが昨年のドバイワールドカップ開催で、アル・クウォーツスプリント(G1)を管理馬のオルテ
ンシアで勝利しているからです。