明治5(1872)年の政府議事録の文言に民度という言葉が記載されている、といわれており、古くから使われている経済や貧富の度合いを示す言葉と解釈されています。
➀教育水準(大学進学率、生涯教育の水準)
若年層の80%近くが高等教育段階に進んでおり、これはOECD諸国の中でもトップクラスのレベル。ところが「大学進学率」を見ると、次のようになります(2010年、OECD)
◆大学進学率◆
1.オーストラリア……96%
2.アイスランド……93%
3.ポルトガル……89%
4.ポーランド……84%
5.ニュージーランド……80%
9.アメリカ……74%
10.韓国……71%
16.イギリス……63%
21.スペイン……52%
22.日本……51%
社会人が大学などで学ぶ「生涯教育率」
30歳以上の成人の通学率
1位.フィンランド…8.27%、
3位.イギリス(7.67%)
6位.スペイン(5.69%)
18位.日本(1.60%)先進国の中では最下位。
②貧困(貧困率、最低賃金、平均給与など)
日本の貧富の格差は拡大し続けていると言われています。新型コロナによって、その格差はさらに拡大する可能性が高いと言われています。
1.南アフリカ……26.6%
2.コスタリカ……20.4%
3.ブラジル……20.0%
4.イスラエル、ルーマニア……17.9%
6.アメリカ……17.8%
7.韓国……17.4%
15.日本……15.7%
(出所:OECD)
③治安(犯罪発生率、社会的安全性、セキュリティ、平和度など)
日本の治安がいいことはどうやら間違いなさそうですが、犯罪全体ではスペインに負けていることを考えると、パンデミックを引き起こしてしまったスペインに対して、民度が低いというのは失礼に当たります。
「殺人発生率」
シンガポール(0.19件)
香港(0.33件)
168位……0.24件
(10万人当たり、2017年)
「在来型10犯罪(暴行、恐喝、強盗、女性に対する性犯罪などの10犯罪)」でみると、OECD加盟国の中ではスペインに次いで2番目に低かったです。
◆世界平和度指数ランキング◆
『エコノミスト』誌が各国の平和度を相対的に指数化したものです
1.アイスランド
2.ニュージーランド
3.ポルトガル
4.オーストリア
5.デンマーク
6.カナダ
7.シンガポール
8.チェコ
9.日本
10.アイルランド
(出所:『The Economist』)
④雇用環境(失業率、パワハラ発生率など)
アメリカなどは、20%近い失業率。日本では休業者を失業率に含めないために低くなっており、休業者を全部失業者とすれば11%程度になります。
◆失業率ランキング◆
105カ国中98位……2.36%
最悪の南アフリカなどは28.7%
ただ何時でも簡単に首を切れる非正規と言う雇用と正規雇用を同等に扱う事自体を疑問です。
◆最低賃金ランキング◆
1.オーストラリア……12.1ドル(時給、以下同)
2.ルクセンブルク……11.8ドル
3.フランス……11.5ドル
4.ドイツ……10.9ドル
5.オランダ、ベルギー……10.4ドル
11.日本……8.1ドル(2017年)
(出所:OECD)
「年収ランキング」OECD加盟国35カ国中
:
19位 日本
20位 韓国
21位 スペイン
22位 イタリア
他の先進国に民度が低いと言えるレベルではありません。
⑤道徳観(道徳観、セクハラ発生率、秩序への認識度合い)
「この5年間に、職場の上司や同僚から、いじめや身体的・精神的な攻撃といったハラスメント(いやがらせ)を受けたことがあるか」というアンケートです。
◆パワハラ・国際ランキング◆
1.インド……32.3%
2.オーストラリア……31.9%
3.ニュージーランド……29.6%
4.日本……25.3%
5.フランス……24.2%
6.ベルギー……19.1%
7.アイスランド……18.3%
8.フィンランド……18.0%
9.アメリカ……17.3%
10.デンマーク……17.2%
(パワハラの国際比較、出所:ISSP Work Orientation Ⅳ、2015年)
ちなみに、日本の女性へのパワハラは36.7%で世界第3位と高いです。
⑥腐敗度(汚職や賄賂の社会的認知度)
政治家や政府、公務員などの公的分野での腐敗度を示したデータ。
◆腐敗認識指数◆
健全な順位
1位デンマーク
2位ニュージーランド
3位フィンランド
9位ドイツ
12位オーストラリア、イギリス、カナダ、オーストリア
20位日本
23位アメリカ
39位韓国
80位中国
「World Giving Index(人助け指数)」
日本は125カ国中、最下位。人助け、ボランティア、寄付をしない国民として日本は有名です。これはかって日本が豊かであったイメージが海外の人には残っているのでしょう。無い袖は振れません。そして昨今のお金持ちはケチなのかもしれませんね。
⑦衛生観念(健康な国かどうか、平均寿命など)
◆「2019 Healthiest Countory Index(健康な国ランキング)」◆
1.スペイン
2.イタリア
3.アイスランド
4.日本
5.スイス
17.韓国
35.アメリカ
52.中国
(出所:ブルームバーグ)
日本がトップレベルの長寿国であることはよく知られていますが、長寿と健康とはまた別ものです。先進国が全て導入している安楽死もこの国のレベルの低い政治家は手を出さないでしょう。自分達の儲け事以外で火中の栗を拾うような事は期待できないのです。
⑧報道の自由度(2020年)
1位.ノルウェー
11位.ドイツ
16位.カナダ
26位.オーストラリア
34位.フランス
35位.イギリス
42位.韓国
45位.アメリカ
66位.日本
149位.ロシア
177位.中国
以上8項目中満足なのは治安くらい。
むしろ必要なのは政治に対する関心の1項目。
素人は政治に口を出すな。
団らんの場で政治を語るな。
為政者が自分たちの都合のために作ったルールです。
スタジオジブリの宮崎駿監督はじめ政治に積極的に物申す有名人もやっと増えてきました。
そろそろ民度の点からも政治に関して話しあう事も大切です。
でないとネ〇ウヨさんの様に罵声と証拠は?しか言えず討論に参加できなくなりますよ!
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