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【完全版】春爛漫!伊豆「城山」「葛城山」「八端丈山」三山で春を探すトレッキング
静岡県伊豆の、城山(じょうやま)、葛城山(かつらぎやま)、八端丈山(はったんじょうやま)の3山縦走は、駿河湾越しに富士山を眺める素敵なトレッキングルート!ウバメガシの群生をはじめ、多彩な植生観察が楽しめ春爛漫の素敵なひと時が訪れます。葛城山山頂では季節のお花がお出迎え!ロープウェイを使えば家族連れでも安心できるハイキングも可能!伊豆ならではの海越しの富士山を眺めてみてはいかがでしょうか?
城山(じょうやま)から始まる3山縦走!登山口から大自然が広がるルート
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今回のルートは、城山248m、葛城山452m、八端丈山410mの3山を縦走するルートは、すべての山頂で富士山を望め、さらにウバメガシの群生、山桜、さらに道々の草花が楽しめる春爛漫のルート。
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城山登山口は、伊豆箱根鉄道の「大仁(おおひと)駅」から国道136号線沿いに狩野川(かのがわ)を渡り、ローソンの交差点を右折。車の方は狩野川記念公園の無料駐車場(40台)を利用してください。ここに、トイレ、食堂、自販機も有ります。
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狩野川記念公園からローソン側にわたり、少し行ったヤマト運輸営業所の後ろの道を、山側へ歩いていきます。
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小さな橋を渡り、車道を右へ登山口を目指します。
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城山登山口前にも3台ほどの駐車スペースがあります。ただしトイレはなし!
城山は植生の素晴らしいロッククライミングのメッカ!
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登山口の看板から足を踏み入れるとすぐに、豪快な竹林が迎えてくれます。竹林管理用の道が途中で分かれますが、まっすぐ水が染み出る岩の間を登っていきます。
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城山の岸壁はロッククライミングの名所で、クライマーを横目に眺めながら城山山頂を目指していきます。
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途中ベンチのある広い場所に出ます。ここで一休みもいいでしょう。
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城山峠に到着すると、城山への分岐があります。これを右へ進みます。
途中のこの分岐から城山山頂まで片道約15分、距離0.4Kmです。
最初の富士山を城山で!ウバメガシの群生に驚愕する
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山頂までにルートにはウバメガシの群生が迎えてくれます。太平洋沿岸だけに生息する低木で、備長炭の原料となるもの。トムソーヤの気分になる驚愕の景色です。
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城山山頂は広くはありませんが、左側に富士山が裾野を広げています。これから縦走する葛城山と八端丈山でみる富士山の位置関係を確認しておきましょう。
城山峠から葛城山を目指す
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城山峠の分岐まで戻り、八端丈山方面へ足を進めます。
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一旦林道広場にでて、左へ進みさらに階段を上っていきます。さらにここから森閑とした光が差し込む森を抜けて行き、「林道峠広場」にある道標に従って葛城山を目指します。城山への分岐から林道広場まで約30分、距離1.4Km。
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鶯谷と書かれた葛城山分岐に到着したら、葛城山方面へ!
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道の途中で富士山が眺められる場所が点在します。
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この辺りから桜も散見されてきます。
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この道標から葛城山山頂を目指します。今回の縦走ルートの難所がここから!林道広場から葛城山山頂まで約50分、距離1.1Km。
葛城山へはロープウェイでも!恋人の聖地で鐘を鳴らす
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葛城山までの斜面は斜面をトラバースしていく感じで、慣れない方はトレッキングポールを使った方がいいでしょう。斜面には山サクラやツツジなどが自生していて、季節感を出してくれます。
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葛城山への最後に柵が張られています。「電気柵」の表示で、プラスティックの握りで策を外すようですが・・。電気が来ているかは不明。跨げる方はその方が無難かも!山頂側からはハイキングルートの表示板があるので、これはちょっと不親切な対応かもしれません。
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葛城山山頂は遮るものがない大絶景!「伊豆の国パノラマパーク」として運勢されていて、伊豆箱根鉄道の「伊豆長岡駅」からロープウェイが運転されており、売店、食堂、観光施設などもあります。小さいお子さんがいる方は、ロープウェイを使ったお手軽ハイキングもいいでしょう。季節のお花がたくさん咲いているここは、誰もがほっとする場所!ぜひ訪れたいところです。
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葛城山頂は伊豆でも有数の富士山が望める名所!ここが今回の縦走ルートの最高標高地点になり、海越しの富士山が眺められます。
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山頂は周回できるようになっています。
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反対側には恋人の聖地として鐘が設置されています。この辺りも桜がたくさんあって春爛漫の印象です。
<伊豆の国パノラマパークの基本情報>
住所:静岡県伊豆の国市長岡260-1
電話番号:055-948-1525
アクセス:伊豆長岡駅からロープウェイで7分
恋人の聖地脇に出る「背面登山道」も!
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葛城山分岐の少し手前に「葛城山背面登山口」の標識があります。これは山頂までの派生ルートで、一般的なルートとして表示されていません。山頂までの近道ですが、かなり斜度があり滑りやすいので、初心者はこれをパスして葛城山山頂登山口まで行く方がいいでしょう。
経験者ならこれを上りとして使うのもあり!ウバメガシの凄い群生が楽しめ、恋人の聖地の脇に出ます。ただし出口にはやはり電気柵が有ります。ルートにはしっかり赤テープが付いているので、道迷いはしませんが、注意は必要です。
海原も一望!八端丈山は駿河湾を裾野に抱える
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再び葛城山分岐まで戻り、八端城山を目指します。
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益山寺分岐まで来たら直進。
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山頂までの直登ルートには、やはりウバメガシが・・
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なかなかすがすがしいルートです。
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山頂直下は空が広がり期待が高まる!
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「静岡の百山」に選定されている八端丈山は、駿河湾に富士山が加わります。この山頂は葛城山とは対照的に人の姿をあまり見かけませんが、大自然を独り占めできるような体験が魅力です。見晴らし良く伐採された山頂は海風が通り過ぎ、海神(わだつみ)に抱かれる富士山を眺める絶好のスポットになっています。駿河湾を従えてド~んと富士山が広がります。
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山頂は広くお昼にも最適。山頂直下の分岐の三津長浜(みとながはま)方面へは急な下りになりますので、トレッキングポールなどがあるといいでしょう。三津(みと)方面へも下山できますが、この方が距離も近くバスのアクセスもいいのでお勧めです。
※三津長浜バス停から沼津までバスが出ています。
益山寺から狩野川記念公園までの道は花がいっぱい
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益山寺分岐まで戻り狩野川記念公園を目指す
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益山寺は修善寺よりも開基が古い古刹!この先は舗装路になります。
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狩野川記念公園までの道々にはお花がいっぱい!目の抱擁になります。
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砕石工場の脇を通ればゴールはもうすぐ!
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3山縦走ルートはそれなりの体力が必要になります。縦走を計画する際は、食料や装備はしっかり準備しなくてはいけませんし、トイレは、大仁駅、城山登山口に行く途中のコンビニ、葛城山山頂にしかありません。途中でエスケープができるので、時間と天候を気にしながらの行動計画が大切です。
海越しの富士山!自然を愛でる静岡3山トレッキング
城山、葛城山、八端丈山頂へはすべて単独で目指せます。しかしこの3山縦走ルートなら、すべての山の楽しさを同時に味わえます。海越しの富士山と大自然!ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。