【完全版】極鎖道の妻 「両神山」八丁峠ルート!
小説家で登山家の「深田久弥」は、全国の山岳から選び抜いた「日本百名山」を書き下ろしている。中でも思いれが深いとされているのが、埼玉県にある「両神山」。彼はこの山を登った時「ギザギザした頂稜の一線を引いているが、左右はブツ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロックが空中に突き立っているような」と表現している。
今回は標準的な登山ルート「日向大谷口」の反対側、「八丁峠」を踏破する「八丁峠ルート」で山頂までのピストンを紹介!27か所の鎖場が連続するスリリングな山行は、初心者を受け付けない峻嶮さがあります。
八丁峠ルートは上落合橋と八丁トンネル側に登山口があるが
2021/5月現在、八丁トンネル登山口への「林道金山志賀坂線」は2019年から崩落のため通行止めで、トンネル反対側の上落合橋まで通行は不可!結果、上落合橋に車を停め、上落合橋登山口まで徒歩で行くしか方法はありません。
八丁トンネル登山口にはトイレもあり使いやすいですが、上落合橋登山口から登るとなるとトイレはなく、それまでに済ませておくのが得策。
本来の上落合橋駐車場も現在封鎖されており、橋の手前のスペースに6~7台ほど駐車できるようになっています。ただしここは転回スペースなので、ぎちぎちに停めるとほかの方が困るので、午前中早くに出かけるのが得策。
タクシーで出かけない限り、八丁峠ルートで山頂までをピストンするしかなく、標準踏破時間も6時間45分(休憩挟まず)なので、余裕を持った行程で出かけましょう。
八丁峠を目指し樹林帯を進む
登山口を入ると沢沿いの崖側をトラバースしていきます。
やがて樹林帯を八丁峠を目指し登ります。この辺りは熊の出没が目撃されているので、十分注意してください。
樹林の密度が下がり、バイケイソウの群生が亜r割れダストもう少しで八丁峠!
八丁峠は八丁トンネル登山口からとの合流点。これからの鎖場に向けての準備や、休憩に最適な場所です。
片道27箇所の鎖場へトライ!
八丁峠からいったん少し下るように進みます。
行蔵峠まで急峻な登りが続く
すると鎖場が始まります。トレッキングポールはここからしまいましょう。
しばらくすると展望が開ける場所に出ます。
鎖場は登りだけではなく、高低差のあるアップダウンを繰り返すもの
八丁峠ルートは鎖場のない箇所も散見されます。
三点支持と鎖をうまく使って登ります。鎖にとりつくのは一人ずつ
西岳から東岳までが今回の佳境
両神山は山頂までのいくつもピークがありますが、西岳から東岳間の0.8Kmが佳境といえます。気を引き締めていきましょう。さらに天候が怪しい場合はこの辺りで引き返す勇気も!
深い谷へ鎖で降りていきます。再び登りますが・・・
足掛かりの良い岩と、麻生でない岩が混在します。斜度のないのっぺりした岩はいがいと危険。鎖を上手に使っていきましょう。
両側が切れ落ちていると思いきや、岩に挟まれる個所も出てきます。
最大の難所?!東岳を目指しやせ尾根頂点を行く。
やせ尾根の頂点をカニの横ばいいで通過する場所が出てきます。ここは柔軟に安全を考えルートをとります。横ばいの斜面は足掛かりが悪いので、頂点を通過するほうが無難かも?
鎖場は続きます。
景色の良い場所もだんだん多くなってきます。
展望が広がりだすともうすぐで東岳
歩きやすい尾根に出ます。
東岳に到着です。
あとは両神山山頂を目指す
東岳から山頂までは周囲の雰囲気が変わってきます。
山頂直下では一旦下って岩を巻いて登ります。
両神山山頂1723.3mです。タクシーで上落合橋登山口まで来られた方は、日向大谷口方面へ下れますが、今回は来た道を折り返します。
スリリングな両神山八丁峠ルート!
両神山はアカカシオが咲く花の大としても有名!半面八丁峠ルートは経験値と度胸がいるロングルート。天候と事前調査を欠かさずぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
両神山の基本情報
住所:埼玉県秩父市中津川(上落合橋登山口)
電話:0494-79-1100 (小鹿野町観光協会)
アクセス:秩父鉄道三峰口よりタクシー1時間強 マイカーは林道金山志賀坂線 で
2021年5月現在の情報です。詳細はお問い合わせください。