佐久田隆司の山関係のブログ

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【完全動画あり】侮るなかれ!絶景の栃木・大小山の駅からお手軽ハイキング

2021-03-14 04:24:01 | 登山、トレッキング、クライミング、山関係
【完全版】岩場続出の栃木「大小山」ハイキングの様子  
栃木県足利市が推奨する低山ハイキングに、大小山・妙義山への縦走ルートがあります。駅から始められる手軽さがありながら、歩き応えと360度の大絶景が侮れません。300m前後の標高ながら岩場や洞窟探索など子連れでも大満足。全行程を3~4時間程度で完結できるプチ登山は、思いかけない感動を呼び起こすことは必至。阿夫利神社をスタートし、その素晴らしい感動を胸に刻んでみては?

山頂付近に大きく「大小」と掲げられる大小山
遠目からもわかる山頂直下に掲げられる文字。昔の表記で右から「大小」になっていますが、これだけ山名がわかりやすい山も珍しいでしょう。ここに足利市が推奨するハイキングコースが整備されています。このプレートは江戸時代から近隣住民の手によって掲げられているもので、現在は一文字7m四方で総重量が1tもあるステンレス製です。
スタートラインとなるJR両毛線の富田駅から、登山口となる阿夫利神社まで、道標に従い舗装路を2.8km歩きます。今回の縦走ルートを富田駅から始め富田駅まで戻ると総距離は約7.3kmになります。

阿夫利神社手前には大小山ハイキング駐車場があります。車で来られた場合ならルート全体は、2km弱2時間※ほど。阿夫利神社にはトイレ、水場、自動販売機などがありますが、売店はありませんから事前に用意することを忘れないように。さくらの季節はほのぼのとした季節感が楽しめます。

縦走ルートは反時計回りと時計回りができますが、お勧めは下りが安全な時計回り!駐車場から上がってきた写真の分岐を、右側へは入らずそのまま直進していきます。
※一般成人の標準時間(休憩挟まず)

男坂と女坂を選んで険しくなってくるルートを進む
直進した道をそのまま進むと樹林帯に入っていきます。すると男坂と女坂の分岐に達するのでどちらかを選択します。男坂ならハイキングとは思えない、軽度な岩場を上りながら遠景も楽しめるのでお勧めです。
男坂を進むとしばらくして大小山仙間神社(大小山祈祷道場)が現れます。ここからも道が分岐しますが、社を正面に左側へ進みます。

ここから少し路面状態が変わってきますので、アウトドアシューズなど足裏のグリップがいいものを履いていくのがいいでしょう。要所にはロープなどの安全措置がされていますが、補助的に用いて自分の脚で上ることが肝心です。

見晴台を経て大小山を目指す岩場登り


女坂との合流地点直下は、鎖場も現れるワイルドなもの。しかし斜度はさほどないので、慎重に岩を上っていきます。なるべく足を上げる高さを抑えた足場を見つけるのがコツです。

合流地点を過ぎると大小山のプレートが大きく目に入ってきます。おおよそプレートの真下あたりが見晴台!ここは視界が開ける場所で、ベンチもあって小休憩には最適です。
今回の最初のピークである大小山(だいしょうやま)282mの山頂に到着すると、素晴らしい景色が広がります。ベンチもあるのでここまでの疲れを癒すのもいいかも!ただし風もあるので、身体を冷やし過ぎないよう短めにすることを忘れずに。そして進路の先にあるのが、その次の妙義山(みょうぎさん)314mです。

今回の最高峰「妙義山」への稜線を進む
今回のルートは「大小山ハイキングコース」ですが、実は最高地点は次の「妙義山」になります。大小山から妙義山へは多少のアップダウンがある稜線を進むもの。今回最大の頑張りどころでしょう。
妙義山山頂直下の岩場には、鎖場などはない岩場登り。慎重に進まなくてはいけません。トレッキングポールなどを使い、バランスを維持しましょう。お子さん連れは特に注意を払うことが大切です。
妙義山山頂は大小山山頂よりさらに展望が素晴らしい。360度展望が広がるこの山の標高が314mとは思えない絶景です。注意したいのが山頂から大坊山(だいぼうさん)方面へ進んでしまうと、元に戻れなくなりますので、進行方向へ向かい妙義山山頂から下ります。

妙義山山頂を下り、尾根道には洞窟探索ができる場所も
ほどなく急な下りが終わると、気持ちの良い尾根道に出ます。
今回時計回りを推奨したのは、妙義山山頂からの下りは時計回りの方が安全だからです。理由は時計回りで妙義山頂から下山するには、ロープなどの配慮がありますが、大小山方面へ下る岩場には掴まるものがありません。慣れない方はここを下るより、まだロープを補助に下る方が安心できるでしょう。そして時計回りでも妙義山頂直下は慎重に下ることを忘れてはいけません。

尾根道を進むと途中道が二つに分かれますが、どちらを進んでも同じところで合流するので大丈夫。合流地点には天然の洞窟があり、上から下へ抜けることも可能!お子さんも大満足の楽しみがあります。


洞窟の先は再びロープが設置されています。ここも慎重に下ればさほど長くもありません。岩場が終われば再び樹林帯に入り阿夫利神社の分岐点にたどり着くことができます。

ハイキングながら大絶景と冒険心をくすぐる大小山ルート。侮ることなく進めば、手軽なアドベンチャーになること請け合いです。くれぐれも天候を鑑みて、出かけてみてはいかがでしょうか?

大小山・妙義山の基本情報

住所:栃木県足利市西場町
電話番号:0284-43-3000(一般社団法人足利市観光協会)
アクセス:JR両毛線富田駅より徒歩。車の場合、大小山ハイキング駐車場より徒歩

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。


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