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マハロ船長の航海日誌2

シンプル・セーリング・イズ・ベスト(Simple sailing is best.)

キャンプ用品には実に様々なものがあって、ありとあらゆる便利グッズが売られているそうです。

施設が整ったキャンプ場に行くと、「まるでキャンプ用品の自慢大会」のようで、「そんなキャンプ場には行きたくない。」と言い切ったキャンプ愛好家がいました。
・・・・・・私も、激しく同意いたします。

千利休と豊臣秀吉との有名な逸話があります。
利休の屋敷に咲く朝顔がとても見事に咲き乱れて美しいとの評判を耳にした秀吉が、朝顔の茶の湯を所望し、訪れたところ、露地の朝顔はすべて刈り取られ、そこには一輪もない。しかし茶室に入ったところ、そこで目にしたのは、たった一輪の朝顔が、活けられており、見事に咲いた一輪の朝顔に秀吉がたいそう感激したというものです。
この逸話は、究極の美を追求し、無駄をそぎ落とすという”禅”の思想に通じるものですね。

英語にも”Simple is best.”という言い方があります。

最近では、ミニマリストとかミニマリズムとか言って、必要最小限のものしか所有しない生き方があるそうです。

ヨットの世界でも、やたらに「便利な装備」を求めすぎて、風だけを動力に走る自然と融和したヨット本来の姿から離れてしまった現状への反省から、キャビン内を極力簡素にして、セーリング性能を重視した「デイセーラー」というカテゴリーのヨットが静かに広まりつつあるそうです。でも、なぜか装備の量と価格が反比例して値段がとても高いらしいので、私には縁がなさそうなデイセーラーです。憧れはとってもあるのですが・・・。


我らがPukalani号はリベッチオ26というごく普通のセーリング・クルーザーですが、

設計者のフィノのHPには、For more efficiency, the boat was cleared of every that was unnecessary.
という説明がされているように、非常にすっきりとしたキャビンで、そこが気に入ってます。
さらに私は、ジンバル式のLPGコンロは撤去し、そのスペースにアイスボックスを置いています。

カセットコンロはありますが、お湯を沸かすくらいにしか使いません。

清水タンクは55Lあり、蛇口も電動式で水が出てくるので、洗い物があれば使いますが、飲み水はペットボトルを利用します。(55Lの水の重量が気になるので、レース時は全部排水してしまいます。)
電子機器は、オートパイロットとハンディのGPSのみ。バッテリー消費量はごく少ないので、7Wのソーラーパネル1枚で十分です。


私は電機・機械系が大の苦手なので、故障の元になるような物は使いたくないというのが本音なのですが、でも、”シンプルにセーリングだけを楽しみたい”と思っているというのも本当なのです。



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コメント一覧

マハロパパ
ちょっと太目のジイサン さん?
アクタス17良いですよね。もしアクタスが19ftくらいあったら絶対欲しいです。
古いデイセーラーが良好な状態で保たれているのなら良いのですが、残念ながら日本ではそういうヨットは無いみたいですね。
サフィアはYBMにあるのですが、新しめのデザインで、あまりピンときません。
Unknown
クラブの仲間がデイセイラーが好きで、いまユニマットグループから売りに出ている”Eagle44”に乗っていました。
えらくカッコいいんです。
アレリオン28もかっこいい。最新はサフィアでしょうか。。
フランスでは、"la yacht"という新しいメーカーがウッドボートで最新型を作っています。お肌すべすべってデザインです。
かたやイングランドのセイラーたちは100年前とか80年前とかやたら古いデイセーラーの自慢大会ですね。
私はアクタス17がデイセイラー代りかな。。。
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