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風に吹かれて旅に出る。
汽車の窓から、のどかな田園風景が広がっている。
何も考えずに汽車を降りる。
駅前の食堂で腹ごしらえをする。
「お兄さんは、観光旅行かね?」
「そんな気の利いたもんじゃないよ。あてのないただの旅人だよ」
「どっから来たのかね?」
「おいらの在所はねぇ、北海道は小樽だよ。でも絶えて久しく帰えらないねぇ」
「そんなら、親兄弟は今でも小樽におってかね?」
「そんなものも昔はいたねぇ。でも今は...」
「何か深い訳があってかね?」
「そんなものないよ。10年一昔と言うけど、あれからどうなったのか...。
おばあちゃん、つまらない話を聞かせて悪かったねぇ...」
フーテンの礼次郎
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何も考えずに汽車を降りる。
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小樽、素敵な所ですよね
懐かしい訳ではありませんが、もう実家との交流も絶えて久しいです。
寅さんのように、帰ったら「マドンナ」があらわれるなら考えても良いかな?
安曇野もこんな感じで良いところだったなぁ。
あれ?寅さんは旅先で「マドンナ」があらわれるんじゃなかったでしたっけ?
そうです。旅先で知り合って、何故か柴又まで訪ねて来る、というパターンですよ。
誰か現れないかなあ...。
礼次郎さんはどちらに近いのかな?
いっつも良い人で終わります。
マドンナがたくさん現れたら大変ですね!
寅さんは惚れっぽいから~(笑)
『綺麗な色!』と思いました
山がかつて見たことが無い青い色で連なって、
その向こうの空は輝いていました。
歩いて行ってみたい、と思いました。
相応しい詩が有った様な気がしてたのですが
思い出しました
~山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う~
山の向こうへ行ってみたくなったのはそのせいなのかもしれませんね、
山のあなた、ですか。LEIさんの感性素敵ですよ。
そんな事が起きたらびっくりですね。
でも大丈夫、現れませんよ。
現れた試しはありませんから。