転 覧 記

ほぼ展覧会レポ。たまに読書記録。

西洋美術館 ファンデー

2009年07月14日 23時05分01秒 | 展覧会




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7月12日(日)、国立西洋美術館のファンデー(無料開放日)に行ってきた。
ここ数年行っていなかったので、久しぶりの訪問。
最近新館がオープンしたそうで、展示品が大幅に多くなっていた。

ボランティアによる展示品解説、建物ツアー、版画実演、フォトサービスなどイベント盛りだくさんだったが、
開催時刻が被っており、参加を諦めなければいけない企画が多かったのが残念。

また展示品解説は1時間置きに行われていたため
開始時刻を気にしながらの鑑賞となり、やや落ち着かなかった。

特に建物ツアーに参加できなかったのが悔やまれたのだが
家に帰って調べてみたところ、ボランティア解説や建物ツアーは毎週日曜にやっているらしい。
今年の6月から始まったそうなのだけど、全然知らなかった。
また今度、行ってみよう。

今回目を引いたのは、「新収蔵品」の札がかかっていた写真の作品。セガンティーニの「羊の剃毛」
カップルが「(小屋の外の羊が)柵から覗き込んでるのが可愛いね」と話していたのが印象的だった。
気持ち良さそうに毛を刈られる羊、それをうらやましそうに眺める羊たち。とてもほほえましい一枚。

西美はセガンティーニの作品をもうひとつ持っている↓
http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.do;jsessionid=86090D18F6212BF1D5DA456B9D904D44

鶏の親鳥が、画面奥からわらわらと駆けてくるヒヨコの一団を引き連れて、
画面手前に向かって突進してくるダイナミックな構図が印象的な作品。
壁際で男がバグパイプ吹き、農婦たちがその音色に耳を傾け楽しんでいる、という絵なのだけど
この鶏とヒヨコたちのドタバタが、画面をさらに賑やかに、楽しげにしている。

セガンティーニの作品はあまり知らないのだけど、もっと見てみたくなった。


さて今回も単眼鏡を持参したのだが、あまり活躍せず。
保存の都合でガラスケースの奥に展示されることの多い日本画や工芸品に比べ、
洋画の場合は間近で鑑賞できることがほとんどなので、そもそもあまり使用場面がなかった。

ただ、前庭の地獄の門の上のほうを鑑賞するのには役立った。
…扉の上部の枠にゆがんだ顔・顔・顔がひしめくように並んでいたのにはビビった。


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