メインタイトル「大観と栖鳳」ですが、サブタイは「東西の日本画」。
ですので大観・栖鳳以外にも、当時の東京・京都の画壇で活躍した日本画家の作品が多数展示されてます。
近代日本画は一部を除いてあまりしっかり見たことが無いため、この展覧会は良い機会でした。
特に栖鳳が良かった。
「斑猫」しか知らなかったので、西洋画的な描写を日本画に取り入れた人、
・・・くらいの認識しかなかったのですが、どれもこれも激ウマい。
山水南画も、琳派風の花鳥画も。
今回の展覧会は図録がなくて、大観と栖鳳の館蔵品を掲載した小さな小冊子しかなかったのがとても残念。
◆月四題 より 春 菱田春草
月光の下、ふっくらと咲き誇る、桜の花・花・花
それをかろうじて支えているのは、震える筆線で描かれたか細い枝。
桜なのに、今にも首ごと落ちてしまいそうな危うさがあります。
◆緑池 竹内栖鳳
ひょこひょこと足を曲げ伸ばしして、一心不乱に泳いでいるカエルを描いた絵。
水面の上に出ている顔の部分は細密に描写されているのに対し
水面下に霞む体や四肢はさらさらっと淡彩の略筆で描かれています。
太ももやふくらはぎを、それぞれ一筆で描いてしまう省略っぷり。
でもそれが全く違和感ないのがすごい。
◆蛙と蜻蛉 竹内栖鳳
カエル描きたいから描きました、どうです? 的な絵。
あのカエルのプリプリ感を、あんな略筆で描き切ってしまうつーのがなんともはや。
当時71歳だった栖鳳は、蛙を庭に飼い込んで、
10日ばかりずーっと地面にしゃがんで蛙の営みを観察してたそうで、
おかげで腰を痛めたんだとか。なにやっとんじゃ。
「蛙の雌雄がよくわかった」とは本人の言ですが、
腰をさすりさすり、得意満面な姿が目に浮かぶよう。
◆斑猫 竹内栖鳳
みんな口々に可愛いと言ってたけれど、これよく見ると怖い。
値踏みされているような、見透かされているようなエメラルドグリーンの眼。
◆生 山口華楊
ぼんやり眺めていたら、そばに親子連れがやってきました。
母 「かわいいねえ」
息子「かわいーね」
母 「生まれたばかりだから立てないのかな?」
息子「早く立てるといいね」
母 「もう名前付けてもらったかな?」
・・・不覚にも、ちょっとウルっときた。
おまけ
美術館前に咲いていた梅
ですので大観・栖鳳以外にも、当時の東京・京都の画壇で活躍した日本画家の作品が多数展示されてます。
近代日本画は一部を除いてあまりしっかり見たことが無いため、この展覧会は良い機会でした。
特に栖鳳が良かった。
「斑猫」しか知らなかったので、西洋画的な描写を日本画に取り入れた人、
・・・くらいの認識しかなかったのですが、どれもこれも激ウマい。
山水南画も、琳派風の花鳥画も。
今回の展覧会は図録がなくて、大観と栖鳳の館蔵品を掲載した小さな小冊子しかなかったのがとても残念。
◆月四題 より 春 菱田春草
月光の下、ふっくらと咲き誇る、桜の花・花・花
それをかろうじて支えているのは、震える筆線で描かれたか細い枝。
桜なのに、今にも首ごと落ちてしまいそうな危うさがあります。
◆緑池 竹内栖鳳
ひょこひょこと足を曲げ伸ばしして、一心不乱に泳いでいるカエルを描いた絵。
水面の上に出ている顔の部分は細密に描写されているのに対し
水面下に霞む体や四肢はさらさらっと淡彩の略筆で描かれています。
太ももやふくらはぎを、それぞれ一筆で描いてしまう省略っぷり。
でもそれが全く違和感ないのがすごい。
◆蛙と蜻蛉 竹内栖鳳
カエル描きたいから描きました、どうです? 的な絵。
あのカエルのプリプリ感を、あんな略筆で描き切ってしまうつーのがなんともはや。
当時71歳だった栖鳳は、蛙を庭に飼い込んで、
10日ばかりずーっと地面にしゃがんで蛙の営みを観察してたそうで、
おかげで腰を痛めたんだとか。なにやっとんじゃ。
「蛙の雌雄がよくわかった」とは本人の言ですが、
腰をさすりさすり、得意満面な姿が目に浮かぶよう。
◆斑猫 竹内栖鳳
みんな口々に可愛いと言ってたけれど、これよく見ると怖い。
値踏みされているような、見透かされているようなエメラルドグリーンの眼。
◆生 山口華楊
ぼんやり眺めていたら、そばに親子連れがやってきました。
母 「かわいいねえ」
息子「かわいーね」
母 「生まれたばかりだから立てないのかな?」
息子「早く立てるといいね」
母 「もう名前付けてもらったかな?」
・・・不覚にも、ちょっとウルっときた。
おまけ
美術館前に咲いていた梅

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます