国芳のつづき・・・の前にこちら。
行ってきました、東京でも最大規模のアートフェア!
実は自分は現代アートはあまり好きじゃないので
アートフェアはいったことがなかったのですが・・・
こちらは古美術のギャラリーも沢山出展するそうなので、今回はじめて行って見ました。
ところが現代アートも思いのほか面白、午後6時~閉場8時ごろまでフルに楽しめました。
もすこし早めに行けばよかった・・・
以下、印象的だった作品の感想です。
#()はタイトルをメモし忘れた作品、リンクは関連サイトです。
◆「龍虎図」 長沢芦雪 @加藤美術ブース
今回一番おどろいたのがこのブース。
芦雪の掛幅1対が露出展示されてるんですよ。信じられん。
動揺してじっくり見られなかったのを激しく後悔・・・
ただ龍の周囲にただよう空気のモイスチャー感がはんぱないのだけは、印象に残りました。
◆(竜と鯉の絵) 柳田征一郎 @一番星画廊ブース
http://www.1banboshi.co.jp/exhibition/Exhibition.html
今回、一番好きだ!と思った作品。これが載ってたらカタログ買ってたのに・・・
狭い画面いっぱいに、ちょっと窮屈そうにうずくまる龍。
墨絵調の絵ですが、龍の視線の先に一点だけ色がぽつんと燈ってます。
よく見ると、ひらひらと気ままに泳ぐ小さな鯉。
龍はそれを、うらやましそうに見ています。
鯉を見つけた瞬間、ああこれは水中なんだ、と気づき
たちまち画面に満ちる水を想像させられてしまう面白い絵です。
◆「二律背反都市」など 天野裕天 @椿近代画廊ブース
http://www.tsubaki-kindaig.co.jp/exhibit.html
今回、一番ほしい!と思った作品目白押しのブース
廃墟と化した街を背負う、青銅器のような面持ちの動物たち。
どっかの遺跡で発掘されたオーパーツです、と言われたら納得してしまいそう。
たとえ人が滅び去っても、人の作ったモノは残る。そして再び人に出会うのを待ち続けている。
古代に永遠を夢見た(元)男の子であれば、誰でもワクワクする作品ばかりです。
◆「海岸の水たまり」 神戸智行 @広田美術ブース
http://tomoyukikambe.web.fc2.com/
http://kgs-tokyo.jp/interview/2010/0402/index.htm
神戸さんはパステル調の花鳥画を描かれる方みたいですが、
今回はその世界観をブース内に再現する?展示。
ブースの壁際をエメラルドグリーンの磯に見立て、州浜が作られてました。
そして壁にはキャンバスに描かれたしだれ柳やトンボ。
切り取られた風景から、却ってその背後に空間のひろがりを感じられます。
謎なのは、州浜の石の上に立ち、漫画でいうところの「滝涙 T_T」を流すハニワみたいな像。
おかげで溜まってる水が、すべてこいつの涙に見えてくるw
◆(松の掛幅) 与謝蕪村@思文閣ブース
http://shibunkaku.blog15.fc2.com/blog-entry-28.html
こちらもビッグネーム目白押しで、ビビッてろくに見られませんでした (←チキン
この蕪村の掛幅は松の絵・・・だったと思います。(うろ覚え)
どんな太い筆使っとんねん、ぐらい豪快に描かれた幹が印象的でした。
◆(黒人の女の子の写真) ルード・ヴァン・ピエール @GALLERY TERRA TOKYO ブース
http://pictureyear.blogspot.com/2009/02/ruud-van-empel.html
http://www.galleryterratokyo.jp/
google 画像検索
折り重なるように繁茂した、色とりどりの蓮の葉。
そこに埋もれるように寝転んだ、黒人の女の子の写真。
(上記の一番上のリンクから実物が見れます。ページの中の一番下の写真)
最初はその原色のコントラストに目を奪われたのですが、じーっと見てると何か違和感が。
構図、特に蓮の葉のレイアウトにどこか人為的なデザインを感じるのです。
琳派の絵みたいと言えば良いでしょうか。
と思ったら、なんとこれ、コラージュ写真なんだとか。
後でgoogleで画像検索したら、更にデザイン的な作品も。琳派というより、ルソーに似てるかも。
緑をデザイン的に配置する発想は、西洋のガーデニングを連想させるところもあります。
◆「最初の気持ち」ほか 池永康晟 @秋華堂ブース
>http://www.syukado.jp/jp/gallery/2010artfairtokyo.html
美人画。涙袋フェチ必見!
どっかで見たことある絵だなと思ったら、
今店頭に並んでる「アートコレクター」4月号の表紙のかたでした。
浮世絵や新版画も、比較的お安く売ってます。
◆「生命のかたち」ほか 松尾太一@画廊くにまつブース
http://www16.plala.or.jp/kunimatu/
ドライフラワー?を透明な樹脂のなかに封入した作品がいくつか。
ヴァニタスの新しい形。
黒い円盤状の気持ち悪いものが入っていて、何だコレ?とよくよく見たら
ひまわりのドライフラワー?でした。
こどものころ、夏休みの終わりの夕暮れ、
太陽を思わせるはなびらが散り、うなだれたヒマワリのみすぼらしさを寂しく思う一方
満々に種をたたえたその「顔」が力強くも不気味だと感じたのを思い出しました。
◆(月夜の桜の絵) 吉田博 @三田アート画廊ブース
こちらは浮世絵&版画専門の画廊のようで、
先日、府中市美で見たばかりの国芳の「相馬の古内裏」や巴水のレア版画が多数。
欲しいなー、でも摺りも良いから高いなー、などと思いながらブースの外に出ると、
吉田博の大型の版画が飾られてました。
いやあ兎に角デカい! 一体どうやって摺ったんだコレ?と思いつつも
絵自体はあまり面白みが無かったので、特に気にせず通り過ぎました。
しかし!家に帰って「吉田博全版木画集」を見てみると、なんとこの作品が載ってない!!
他のブログでも見たという人がいるから、見間違いでもなさそう。
一体あの作品、どういうものなんだろう・・・
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行ってきました、東京でも最大規模のアートフェア!
実は自分は現代アートはあまり好きじゃないので
アートフェアはいったことがなかったのですが・・・
こちらは古美術のギャラリーも沢山出展するそうなので、今回はじめて行って見ました。
ところが現代アートも思いのほか面白、午後6時~閉場8時ごろまでフルに楽しめました。
もすこし早めに行けばよかった・・・
以下、印象的だった作品の感想です。
#()はタイトルをメモし忘れた作品、リンクは関連サイトです。
◆「龍虎図」 長沢芦雪 @加藤美術ブース
今回一番おどろいたのがこのブース。
芦雪の掛幅1対が露出展示されてるんですよ。信じられん。
動揺してじっくり見られなかったのを激しく後悔・・・
ただ龍の周囲にただよう空気のモイスチャー感がはんぱないのだけは、印象に残りました。
◆(竜と鯉の絵) 柳田征一郎 @一番星画廊ブース
http://www.1banboshi.co.jp/exhibition/Exhibition.html
今回、一番好きだ!と思った作品。これが載ってたらカタログ買ってたのに・・・
狭い画面いっぱいに、ちょっと窮屈そうにうずくまる龍。
墨絵調の絵ですが、龍の視線の先に一点だけ色がぽつんと燈ってます。
よく見ると、ひらひらと気ままに泳ぐ小さな鯉。
龍はそれを、うらやましそうに見ています。
鯉を見つけた瞬間、ああこれは水中なんだ、と気づき
たちまち画面に満ちる水を想像させられてしまう面白い絵です。
◆「二律背反都市」など 天野裕天 @椿近代画廊ブース
http://www.tsubaki-kindaig.co.jp/exhibit.html
今回、一番ほしい!と思った作品目白押しのブース
廃墟と化した街を背負う、青銅器のような面持ちの動物たち。
どっかの遺跡で発掘されたオーパーツです、と言われたら納得してしまいそう。
たとえ人が滅び去っても、人の作ったモノは残る。そして再び人に出会うのを待ち続けている。
古代に永遠を夢見た(元)男の子であれば、誰でもワクワクする作品ばかりです。
◆「海岸の水たまり」 神戸智行 @広田美術ブース
http://tomoyukikambe.web.fc2.com/
http://kgs-tokyo.jp/interview/2010/0402/index.htm
神戸さんはパステル調の花鳥画を描かれる方みたいですが、
今回はその世界観をブース内に再現する?展示。
ブースの壁際をエメラルドグリーンの磯に見立て、州浜が作られてました。
そして壁にはキャンバスに描かれたしだれ柳やトンボ。
切り取られた風景から、却ってその背後に空間のひろがりを感じられます。
謎なのは、州浜の石の上に立ち、漫画でいうところの「滝涙 T_T」を流すハニワみたいな像。
おかげで溜まってる水が、すべてこいつの涙に見えてくるw
◆(松の掛幅) 与謝蕪村@思文閣ブース
http://shibunkaku.blog15.fc2.com/blog-entry-28.html
こちらもビッグネーム目白押しで、ビビッてろくに見られませんでした (←チキン
この蕪村の掛幅は松の絵・・・だったと思います。(うろ覚え)
どんな太い筆使っとんねん、ぐらい豪快に描かれた幹が印象的でした。
◆(黒人の女の子の写真) ルード・ヴァン・ピエール @GALLERY TERRA TOKYO ブース
http://pictureyear.blogspot.com/2009/02/ruud-van-empel.html
http://www.galleryterratokyo.jp/
google 画像検索
折り重なるように繁茂した、色とりどりの蓮の葉。
そこに埋もれるように寝転んだ、黒人の女の子の写真。
(上記の一番上のリンクから実物が見れます。ページの中の一番下の写真)
最初はその原色のコントラストに目を奪われたのですが、じーっと見てると何か違和感が。
構図、特に蓮の葉のレイアウトにどこか人為的なデザインを感じるのです。
琳派の絵みたいと言えば良いでしょうか。
と思ったら、なんとこれ、コラージュ写真なんだとか。
後でgoogleで画像検索したら、更にデザイン的な作品も。琳派というより、ルソーに似てるかも。
緑をデザイン的に配置する発想は、西洋のガーデニングを連想させるところもあります。
◆「最初の気持ち」ほか 池永康晟 @秋華堂ブース
>http://www.syukado.jp/jp/gallery/2010artfairtokyo.html
美人画。涙袋フェチ必見!
どっかで見たことある絵だなと思ったら、
今店頭に並んでる「アートコレクター」4月号の表紙のかたでした。
浮世絵や新版画も、比較的お安く売ってます。
◆「生命のかたち」ほか 松尾太一@画廊くにまつブース
http://www16.plala.or.jp/kunimatu/
ドライフラワー?を透明な樹脂のなかに封入した作品がいくつか。
ヴァニタスの新しい形。
黒い円盤状の気持ち悪いものが入っていて、何だコレ?とよくよく見たら
ひまわりのドライフラワー?でした。
こどものころ、夏休みの終わりの夕暮れ、
太陽を思わせるはなびらが散り、うなだれたヒマワリのみすぼらしさを寂しく思う一方
満々に種をたたえたその「顔」が力強くも不気味だと感じたのを思い出しました。
◆(月夜の桜の絵) 吉田博 @三田アート画廊ブース
こちらは浮世絵&版画専門の画廊のようで、
先日、府中市美で見たばかりの国芳の「相馬の古内裏」や巴水のレア版画が多数。
欲しいなー、でも摺りも良いから高いなー、などと思いながらブースの外に出ると、
吉田博の大型の版画が飾られてました。
いやあ兎に角デカい! 一体どうやって摺ったんだコレ?と思いつつも
絵自体はあまり面白みが無かったので、特に気にせず通り過ぎました。
しかし!家に帰って「吉田博全版木画集」を見てみると、なんとこの作品が載ってない!!
他のブログでも見たという人がいるから、見間違いでもなさそう。
一体あの作品、どういうものなんだろう・・・
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