Eの着物の裄丈を直してもらおうと、久しぶりに仕立て屋マダムに連絡した。
5年ぶりくらい。
着物熱にかかった頃、母から譲り受けた着物のサイズ直しや仕立て直し、自分でオークションサイトなどで手に入れた反物を持ち込んで仕立ててもらったりした。
ついでに、脇がほころんでいる着物や、先日、実家の箪笥から選んできた着物のサイズ直しもしてもらうつもりで、マダムがやっている仕立て屋教室を約束の時間に訪れたが、マダムは不在。
電話にも応答無し。
強盗にでも入られて、手足を縛られて床に転がされてやいまいかと、ちょっと心配になった。
私よりも年上のマダムのことだから、認知機能の衰えなんかもあるのかも?
色々と妄想したが、実は風邪をひいて咳が止まらないので、急いでお医者さんに出かけてしまったのだとか。
「これからお宅にうかがって、着物預かります!」
そうおっしゃっていただいたが、電話のむこうからはひどい湿性咳嗽が聞こえたので、「急がないので、ご無理なさらずに」と改めてアポイントをとる約束をして電話を切った。
伊兵衛織りの角帯は本縫いが終わり、芯とじに入る段階にある。
芯は、これまでの仕立てで余った切れ端やらをつなぎ合わせたもので足りそうである。
SDGs実践なのだ。
たまたまヤフオクで、こぎん刺しの角帯が半額で売りに出されているのを見つけた。
紙布と正絹のミックス。
名古屋帯から半幅に仕立て直して、大のお気に入りとなった母ゆずりのこぎん刺し帯を一緒に締めれば、素敵なペアルックになるぞー。
仕立て中の伊兵衛角帯と合わせて、Eの12月の誕生日祝いとクリスマスプレゼントにするのだ。