ドイツで療養している。
おそらく初めてANAの国際線を利用したけれど、乗客は少なめで、日本人の客室乗務員(CA)たちの人あたりのよいサービスが印象的だった。
Eが「日本のサービスは桁違い。ANA大好き!」とよく言っているのも、うなづけた。
国際線飛行機に乗ると、社風イコール国民性みたいなところがあるから興味深い。
午前中発の便だったので、映画を見て過ごしたが、暗闇で明るいスクリーンを見ていたせいか、頭痛がしてきて、着陸前の食事のニオイに吐き気までもよおしてしまった。
我慢できずにロキソニンを飲んで、食事時間中は、その嫌なニオイが早くしなくなるのを必死に願いながら、暖かいほうじ茶のカップを鼻に近づけて香りを吸い込みながら、どうにか気分を落ち着けようとしていた。
あとで知ったのだけれど、リフレッシュするための香りシートなるものが用意されていて、CAにリクエストすればもらえる。
やはりまだ術後まもなく、体調が回復しきっていないのだと思う。
創部皮下の漏出液は減ってきてはいるものの、半分強引に主治医から渡航許可をもらって来ているので、果たして穿刺排液せずにこのまま過ごせるかどうか、やや不安でもあるのだけれど、自分のからだの回復力を信じるしかない。
ここドイツのマンションはセントラルヒーティングがきかせてあって、犬も一緒に暮らしていることもあって、冬でも常に20℃くらいに保たれている。
けれど、昨晩はやたらと寒く感じて、21時頃には早々にベッドへもぐり込んだ。
ジェットラグの影響で、体温が下がっていたのかもしれない。
けれど充分よく寝られたので、ひとりキッチンで日本茶を飲みながら、これを書いている。