靴屋さんに修理のお願いに行った帰りに、ふと立ち寄ったミニギャラリーで、こんな可愛いものと出会った。
その名も「豆ずきん」。
京都在住、高田テルヨさんという作家さんの作品。
ひとつとして同じ顔のない大小の豆ずきんちゃんがたくさん展示されていて、思わず頬が緩む。
使われているのは、国内外のさまざまな布。
会津木綿や和更紗、インド綿、それから、アメリカの塩袋として使われていたビンテージものなどなど。
布好きにとってはたまらない世界であーる。
高田さんがやさしい京都弁で、いろいろ説明してくださった。
顔はミシン糸で刺繍。
顔つくりは工程の最後。
「布からインスピレーションを得て、描いています」
いやあ、素晴らしいです。
中に詰めてあるのは、化繊綿。
姪っ子の子どもに「にぎにぎ」を作ったときに使ったものと同じ。
豆ずきんちゃんは、かなりぎゅうぎゅうに詰めてある。
当地での個展は初めてとのことだそうであるけれど、ファンが多く、電車で二時間もかけてわざわざやってきたという人もいるとか。
「10年くらい前から、これでご飯食べてます(笑)」
あちこちで苦労して集めた愛着ある布の力が、作品のオリジナリティーにパワーを加えているのだろう。
そして何より、一針一針手で丁寧に縫っている高田さんのやさしいお人柄が、作品に癒しのスピリッツを溢れさせている感じがする。
ふたっつ、いただいてきた。
「この布も好きなんですよ~」と、水色のほうを高田さんがいとおしげになでなでしながら送り出してくれたのが印象的。
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