かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

しみじみ実感

2025年01月30日 | がん治療
月曜日の午後に手術。

火曜日午前中には離床。

水曜日は手術部位を避けた部分的シャワー浴と洗顔、ナースの手助けで髪も洗ってスッキリした。

毎朝、院内売店のコンビニに新聞を買いに行っている。
朝食後には主な新聞社のものが売り切れてしまうので、今朝は朝食前に買いに行った。

同僚となるべく顔を合わせないようにするには、出歩くのは早朝や夜間が良い。

とはいえ、毎日、誰かしらが病室を見舞ってくれる。

最初に来たのは、昔同じ病棟で働いていたナース。
手術開始待機中に早々にやってきた。

股関節のときも来てくれたけれど、あの時は術後翌日でゲロゲロ状態だったから、追い返してしまって申し訳なかった。

彼女が持ってきてくれたのは、ジュースとバウムクーヘンにどら焼。

「甘いもの食べると元気になるかなあとおもって。オペ室の副師長になったんですよー。待ってますね!」


昨晩の夕食時には、現在の配属部署の先輩医師H先生と同期の技師長Kちゃんがカップのお味噌汁などを持ってやってきた。

契約会社が変わって、患者さんからすこぶる評判が悪くなったうちの病院食。
患者さんの声を反映しての見舞品セレクトだという。

実際に食べる立場になってみると、なるほどね、と納得するも、思ったほどひどくない。

「ご飯にふりかけかけたくなるんですよ。アッ、でも塩分取りすぎちゃうからだいじょーぶです」

H先生も同じ病気の治療経験者。

医者は、とかく自分の健診はおろそかにしがち。
「医者の不養生」というのは、今でも本当に通用する。

H先生も例外ではなかったという。

私は健康診断を受けていたことで、命拾いした。
1日も休まずに開業医として働いていた父が、必ず他病院での人間ドックを受けていたことを子供の頃から知っていたお陰かもしれない。

普段から子供たちに授業で一番伝えたい、世の中に貢献したいと思ってていることであるけれど、「教育こそが命を長らえさせてくれる」ということを、実体験しているとしみじみ思う今日この頃である。






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