担当している入院患者さんが、振り込め詐欺にあった。
以下はその概要。
携帯電話のショートメイルに「5月○日の有料動画サイトの利用料金が未納である。延滞金等が超過され10万○○円になっている。」といった内容できて、連絡先に電話したところ、「ご自身に覚えが無くても、お孫さんが携帯電話をいじって有料動画を閲覧したという場合もある」といった例を複数挙げられ、「本日16時までにコンビニで支払い手続きをしてもらえば、10万○○円のうち来週の月曜日に98%のお金は返金する」といわれたという。
あせった患者さんは、相手業者と電話を繋いだまま院内のセブンイレブンに行き、電話で誘導されるままに手続きをしていたところ、電話のやり取りを不審に思ったセブンイレブンの従業員の方が、患者に「これは振り込め詐欺ではないですか?やめた方がいいですよ」と声を掛けたことで、支払いには至らず未遂で終えたという事案。
ちょうど私が出張不在中の出来事で、今朝、同僚からその話を聞いて、さっそくセブンイレブンの店員さんにお礼を言いにいった。
今回あわやお金を騙し取られそうになった患者さんは、高齢ではあるが、ふだんはしっかりとしている方で、スタッフやまわりの患者さんへの気配りのできる方である。
しかし、詐欺師の巧みな心理操作には、ひっかかってしまうものなのだと実感。
助けたのは、周囲の人との会話。
携帯片手に詐欺師と会話しながらの振込みの際にも、店員さんの声かけに事情を説明したのが幸いした。
やはり、周りの人との会話が、当人の冷静さを取り戻す第一の予防策なのかもしれない。
この様な架空請求等による手口が増えているということで、警察や国民生活センターでは注意喚起を発信している。
みなさまも是非、情報をご覧下さい。
詐欺に引っかからず、楽しい年末にしましょう。
警視庁
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/1_hurikome.htm
独立行政法人国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160707_1.html
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