茶々ミ’s Blog 第二幕

日々のあれこれピョンピョンと。。。

赤信号

2011年03月09日 | うさぎ

40’sオッサンのことなんてどうでもいいことなのですけど、オッサンがこの世で3番めくらいにキライな行為が、信号無視(歩行者の)なんだそうです。もう少し詳しく言うなら、「信号無視をすること自体はそうでもないんよ。いけんよ、いけんけど、まぁ、あんたの勝手にしんさい、って感じなんやけどの、おれがイヤなんはね、一旦は赤信号をちゃんと待っていたくせに、他の誰かが青信号を待ちきれず、車の来ないスキに赤信号の横断歩道を渡りはじめると、それにつられるのかなんかしらんけど、ホイホイ後をついて信号無視して渡るヤツ。そういうヤツがやなんよ。もう、なんやろね、自分の意思っちゅうもんがないんかね」だということらしいです。

 

 …そんなこというくらいなんですから、オッサンは信号をちゃんと守ってるんでしょうね?

「オッサン、言うな。モチロン! 信号だけはちゃんと守っちょるよ。真夜中いくら酔っ払って自転車のってようが、赤信号はちゃんと守っちょる!」

 …お酒のんで自転車のってる自体ダメじゃん。

「、、、、、」

 …ダメ、ダメ、じゃん

「、、、、、」

 …ダメオッサン

「、、、、、;]

 

 …あっ、泣いた。

「泣いてないわ;、泣いてないわ;、泣くもんかぁぁぁぁぁ; ; ; ; ; ; ; 、、、、と、それはさて置いて」

 …置いとけません。お酒をのんでの車、 バイクはもちろ、自転車も軽車両ですから、飲酒運転です。いけません。道路交通法の酒気帯び運転に関する項にも、ちゃんとこう記されてます。『道路交通法65条第一項~何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならい (罰則:酒酔い運転・・・5年以下の懲役又は100万円以下の罰金。 酒気帯び運転・・・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)』と。わかった?

「はい。。。もうしません」

 …今度やったら逮捕しちゃうぞ

「、、、どうせならミニスカ婦人警官に逮捕されたいわ

 …なんか言った?

「いえ、別に何も言ってません」

 …で、何か話しの途中だんじゃないの?

お前がその腰を折ったじゃろ

 …は?

「いえ、何も。え~と、あっ、でな、そんな感じで信号無視がキライなオイラなわけなんやけどな、きょうなそんなオイラがちょっとほんわかする信号無視に遭遇したんよ」

 …ほんわかする信号無視?

「まぁ、人それぞれやと思うとけど、おれの場合はなんか顔がほんわかほころんじゃったよ」

 …ほう。で?

「まっ、おれはいつも通りちゃんと赤信号で待ってたわけさ。そこはな、ちいっちゃな道なんよ。道幅3メートルもないくらいの路地みたいな道。故ジャイアント馬場さんや和田ア●コ部長なら一歩でまたげそうな道。横断歩道はともかく信号なんてなくていいくらいの道さ。赤信号を待っているのはおれひとり。おまけに車も景気良く横切ってくれない。そんな赤信号ほど長く感じられるものはない。タバコなんて2,3本は吸えそうな勢いさ。実際はそんなことはないけどね。ただ、そのくらい長く感じられるってことさ。でも、おれは持ったね、深部強く待った。ひたすら青信号を待った。おれの目的はその信号を渡ったすぐそこの角にあるコンビニにタバコを買いにいくこと。おれはね、赤信号を無視することはしないけど、車のこないスキに道を横断することはよくあるんだ。だからね、一休さんじゃないけど、横断歩道を渡らなければ信号無視にはならないわけさ。横断歩道のすぐ脇を横断したとしてもね。なんせ横断歩道を渡ってないからね。しかし、おれはそんな理屈っぽい男じゃないからね、ただただ信号が青に変わるのを待った。そう、まぁ、とにかく信号が変わるのを待っているとな、背後から足音が聞こえてきたんだ。それは駆け足のようにも聞こえたけど、少し奇妙な感じだった。コツコツコツとか、カツカツカツとか、といった軽快ではないけど、それは確かに急いでいるふうの足音だった。その奇妙さにおれは後ろを振り向いてみると腕を組んだ一組のカップルがいたんだ。カップルはすぐにおれの左に着いた。で、そのカップルはどう若く見積もっても70は超えているであろう壮年カップルだったんだ。なんせおじいちゃんのほうは右手に杖をついていて、ちょっと腰も曲がってた。それもあって少し奇妙に聞こえたんだね。それに比べおばあちゃんは元気なもんさ、キャロットの帽子をかぶりおじいちゃんの左手をしっかり組んでマラソンの途中みたいにその場で足ふみしていた。そしておばあちゃんは足ふみをしながら右を見て左を見て車が来ないことを確認して「早く、早くいきましょう」とおじいちゃんを引きずるようにして信号無視して行っちゃったのさ。おじいちゃんの杖は実際、引きずられてたものな。でな、なにがほほえましいかっていうとな、ふっとその先を見ると俗にいうあっち系のホテルがあるわけさ。おれはもちろん二人がそこに入るとこを見たわけじゃないけどな、なんかそんな二人に思えたわけさ。そうだったらいいなぁって。そう思うとな、ほほえましくなっちゃって、こっちが照れちゃって俺が赤信号になっちゃって、信号が青になっていたのも気付かなかったよ。。。ちゃん、ちゃん」

 …ちゃん、ちゃん、じゃ、ないわよ。わけわからんわ。このエロオッサン。

 

 

聞くんじゃなかったわ。値よ、寝よ。

おやすみなさい。アルプスの少女のような夢が見れますように。

「いってらっしゃい」の方、40’sオッサンじゃないけど、信号無視はしないで気をつけていってらっしゃい。

 

 

茶々ミ



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