保護ヒナちゃんは、外に出されるのを嫌がっているかの様に出すと
私に付いて来てって 玄関から入ろうとします。
心を鬼にして 玄関を閉めました。窓から見ていると 息子が帰宅して
門を開けると息子の肩あたりに とまって一緒に入ってきました。
「今 家族が来てるから 外に出してるの」と息子に言うと また私はヒナちゃんを
外に出しました。可哀想だけど 夏が終わる前に 野生に戻って欲しかった。
なるべく一人ぽっちで出さず 親、兄弟が様子を見に来たりしていたので
そういう時に出したりしました。すると今度は家のポストに投函する男の人の
腕にとまろうとして 気持ち悪がられて避けられていました。
人間をもう信じ切ってるような態度です、可哀想になり 私はまた外へ出ると
兄弟たちは 気にしてヒナちゃんを真ん中にはさんでくっついてとまって
話しかけたりしてくれるのですが 兄弟たちの前で ヒナちゃんは
私を見つけると直ぐに 私の方へ降りてきて 親兄弟よりも私を選ぶ
という態度をして それも兄弟たちは見ていました。
エサをくれる人、という事で 私に懐いたのかも知れませんが
嬉しいような困るような 複雑な心境でした。
何とかその夜は家族と合流して ヒナちゃんを真ん中に兄弟が一緒に寝てくれる体制に落ち着いたので がんばれ、と思いながら兄弟たちの優しさにも感動しました。 でも親2羽はなぜか車庫の中 ヒナちゃんと兄弟たちは外の看板の上でした。
それがその夜、雨が降ってきたのです、私は心配になり 何度も夜中起きて見るのですが 雨に濡れながらそのままです。
小雨でしたが 寝場所を変えるようなこともしません。
これでは もし大雨になったらどうなるのか と不安で仕方ありませんでした。
(どうも親が決めた寝場所で朝まで過ごすようです)
朝4時も過ぎると雨も霧雨ですが 親の一声で兄弟たちは返事をして、元気に空へ飛び立ちましたが なんと ヒナちゃんだけ残っています。飛び立ちません。
一晩雨で体は濡れていたし またまた心配になり 場所は少し高かったので椅子をもっていき、「どうして行かないの?」と言いながら ヒナちゃんをまた保護しました。 また弱ってしまったらどうしようと 心配で仕方なく。
体が冷え また元気をなくしていました。 父が来ていてヒナちゃんを見ると
「羽がなんかおかしいよ、もうずっと保護しておいたら? 空を飛べるようには思えない。」なんて言いました。 そうなのです少し気にはなっていたのですが、
普通 とまるときは ピタッと羽が体についていますがヒナちゃんは少し開き気味で垂れ下がるように閉じているのです。それが気になりあまり元気ではないのかな? という気はして 大空を限りなく飛べる感じでない気がしました。
でもまたエサを与えると元気になり、直ぐに家の中を飛び始め 戸や天井にぶつかります。
外でツバメの声がすると、網戸にも体当たりして外へ出ようとします
やはり家の中で保護し続けるのは無理、と判断して 外へ出しました。
でも外へ出ると家にも入りたがります。 最後に私は 「困ったら戻ってきていいからね。 元気にみんなのところへ行くんだよ」と伝え 外へ出すと やはり私を捜し、
玄関の前を往復する姿が見えましたが そのうち兄弟がまた迎えにきて 一緒に飛んで行きました。
もう8月も最後の日で ツバメは周りに少なかったのですが 兄弟だけは
いつもヒナちゃんを 誘いに来てくれていたのです。
「皆と元気に暮らすんだよ。」 心の中で 唱えるように言い続けてました。
しばらくは私もヒナちゃんが帰ってくるかと、気にしていましたが その後は
ヒナちゃんも ほかのツバメも 一度も姿を見ませんでした。
元気なのかな~… 「元気でね。」
寂しさと心配と・・・少し無理に 野生に戻したこと、
多少の 後悔もありましたが やはり私の判断で家に 閉じ込めることは
できないので仕方ないとは思いました。
「来年戻って来てね。」と願いました。
私も保護したとき、そのまま飼えないかと考えました。ミルワームを置いて自分で食べる練習させたりしていましたけれど可愛くなってしまって。でもやっぱり大空を飛びたいだろうなぁ~と
野鳥保護センターというところに連れて行って、そこで飛ぶ練習した後に保護されたツバメさんたちと放鳥したそうです。
ツバメさんを見ると思い出します。
きっとチェリーさんのとこのツバメさんは兄弟たちと元気に過ごしていますね!
始めは鳥やさん、獣医さんに問い合わせたりしましたが、結局、野鳥センターから「緑の多い場所に放してください」。との返事が来ただけでした。なので、自分で保護したりするしかなかったです。ツバメのヒナは特に時期的にすごく多過ぎるみたいですね。お世話は大変ですが情はわきますよね~!?
続き希望していただきありがとうございます、また体験談を載せたいと思います。
感動的なお話を有難うございました
チェリーさんのお気持ちとリンクしながら読ませていただきました
寂しさと心配と多少の後悔、「皆と元気に暮らすんだよ。」と心の中で唱えるときのお気持ち、想像すると身につまされます
元気に飛んで行けて良かったです
きょうだいたちが、誘いにきてくれていたことが良い結果となりましたね
きっとお仲間と一緒に野生として生きる道を選んだんですね