相変わらず留守がちな女性のお陰で
父とワタシは12月の母の17回忌の法事の
計画をたてていた
先ずは母方の親戚には
17回忌は集わずに行うことを
伝え
自宅で集まれる家族で
法事を行うことにした
お寺さんにお土産の手配や
法事の懐石料理の注文を任されたワタシは
一応のこと
女性はおられるのかと父に聞いた
ここのとこ
ほとんど福岡や母国へ行ってばかりだし
何より兄やワタシ達なことが気に入らないだから
法要には参加しないだろう
という
そして12月
父とワタシと息子と元夫
そして兄とだけの
和やかな法要が行われた
息子大学4年
就職活動がうまくいかず
ずいぶん落ち込んでいた頃だったけど
なんと
法要が済んで自宅に戻ると
採用通知が届いており
飛び上がるほど喜んだ
母が直ぐ側で
手を叩いて喜んでくれてる気がしてならない
息子も
「おばあちゃんが、味方してくれたんかもしれん」
そんな風に言って
優しい顔を
ワタシに見せるのが
嬉しかった
だから
また夜には
父のとこに報告に行った
昼は母の法事で一杯やり
夜は息子の就職祝いで乾杯だ
兄も久しぶりに実家に泊まるといい
ワタシ達は遅くまで呑んで食べて
お喋りをして楽しんだ
こうして
2016年
ワタシは
女性とは相見えることなくいたお陰で
モヤモヤせず過ごせた
つづく