パトカーは6台も来たそうだ
警察官が父の説明を聞き
指紋採取をしたり
近所にも聞き込みなどを行い
父は被害届を出した
女性はといえば
どこかへ電話したり
外へ出ようとするも
警察官が来るまで
1歩も外へ出てはいけないと
父は止めたそうだ
用心深い父は
普段、通帳やカードなど
大切なものは金庫へ入れており
前夜に通帳やカードをバックに入れて
食卓の上に置いていたことを知るのは
女性だけだ
女性は2階で睡眠剤を飲んで寝ていたから
何もわからないという
悪いことに
父は補聴器を外して寝るため
物音には気づけない
玄関はプッシュ式で番号を知るのは
父以外では女性とワタシだけ
それに裏口の鍵は
ワタシしか持っていないので
中から鍵を閉めれば
外から開けようがない
銀行や郵便局へ行く時のバックが
厚地の青いナイロンの袋だと知るのも
ワタシと女性だけ
奇妙にも
夜から朝の間で
父がバックがないことに気づくまでには
定期預金以外の
カードが使える預金は
降ろされていたことだ
警察からは
コンビニなどで簡単におろせたのだろうと
いわれたという
キャッシュカードの番号は
他人にわかるはずはないだろうと
父にいうと
父はバックの中に
自分の誕生日を書いて入れていたのだと
なら、一体誰が?
外から誰かが入ってきた?
それとも?
外へ持ち出した?
仲間がいるのか?
つづく
面白くてガブリ付きで読んでいます
コメント励みになります。
悪行ネタが、チョイチョイ爆笑ネタになることも多くて、ワタシも父の話によく吹いてました。読んでくださって嬉しいです。
ありがとうございます。