一カ月もたたない
8月30日
ワタシは市内の大きな病院で
がんの緩和ケア講習に参加
7時過ぎに終了した
講習中は携帯の電源を切るように指示があったので
7時半近くなり
駐車場まで行き
携帯の電源を入れた
車に乗って
さあ出ようとエンジンをかけた途端
父から電話だ
でると
父の声ではなく
あの女性だ
「あのー、おとさんのーようすがあー
おかしからーきゅうきゅうしゃをーよんでくださいー」
え?
どういうこと?
なんで?
わけわからないまま
慌ててすぐに
ワタシは119番へ通報した
そのまま講習を受けた病院で
待機をしたまま
8時を過ぎても何も連絡がない
様子がわからなくて
心配になり
再び119番へ電話をかけた
救急隊さんの話では
自宅での少しの治療をし
受け入れ先の病院を探しているので
時間がかかっているのだと言われた
そして
ワタシが待機をしている病院へと
運ばれてきた
担架にのせられた
父の意識はしっかりしたもので
ワタシを見ると
「よいっ」と手を上げ
そのまま
治療と検査のため
応急処置室へ入っていった
つづく