竹林亭白房

扇辰「鰍沢」★落語

□本日落語二席。
◆入船亭扇辰「鰍沢」(WOWOW『にんげんこわいの落語会』)。
ヒューリックホール東京、令和5(2023)年8月9日(「にんげんこわいの落語会」)。
ドラマのほうでは、旅の男を岡田将生、お熊(月の戸花魁)を松本若菜が演じていた。落語では、雪の降るきびしい山中を旅の男がお熊の住む家を見つけて助けを乞う噺だが、ドラマでは、降雪のない山のなかで、旅の男が疲れて倒れているのをお熊とその亭主が発見して家へ運びこんで助けるという筋になっていた。

もともと落語「鰍沢」自体が、怖い噺だが、ドラマでは、お熊が旅の男を毒入りの卵酒で毒殺しようとする動機も語らず、自分の亭主が毒入りの卵酒を飲むのをとめようともせず、ただ死んでいくのを見殺しにするという不条理性に、よりいっそうの怖さを感じさせるものがあった。

ラストは、ただひたすら旅の男を銃殺しようとして、山のなかを追いかけて行くお熊の鬼気迫るシーンが圧巻。撃った弾が逸れるというのは、落語どおりだが、もちろん落語「鰍沢」で語られるような落げはつかない。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2878回)。
後楽園ホール、令和5(2023)年9月24日OA。
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