談春「文七元結」@らくごのお時間★落語

□本日落語二席。
◆立川談春「文七元結」(MBSテレビ『らくごのお時間』第156回※噺家八景SP)。
ＳｋｙシアターMBS、令和6(2024)年4月29日収録(らくごのお時間10周年落語会「噺家八景」夜席)※6月9日OA。
談春の「文七元結」を聴くのはこれが四度め。一つはCD(2004年上演)。一つは2009年に生で鑑演した高座※立川談春25周年スペシャル独演会(梅田芸術劇場シアタードラマシティ)。一つは」ＷＯＷＯＷライブ『落語教授・立川談春「文七元結」』)※東京渋谷ザ・ガーデンルーム、平成24(2012)年2月16日収録。そして今回の高座である。

こうやってふり返ると、2012年までは、三～五年間隔で聴く機会があったが、今回は実に十二年ぶりということになる。当人はたぶんあちこちで頻繁に上演していたのかもしれないけれど、自分にその機会がめぐってこなかったというだけだろう。たぶん。

今回の高座が五十二分の尺だったように、毎回どれも五十分超の高座だろう。そして、同じ時間でも、毎回その内容が異なっている。
このたび聴いたものは、冒頭の長兵衛と女房のやりとりが大幅にカットされたもので、かつ、大宮が長兵衛宅を訪れた際、佐野槌の女将も同席させて、その場でお久と文七の夫婦約束をさせたという展開になっていた。

また、番組エンディングのMBS福島アナとのトークでは、昨今の世相に鑑みて、あまり人を怒鳴りつけない演出を心がけたとも言っていた。
いずれにしても、談春はそのつど演出をアップデートさせているのだ。今度は久しぶりに「芝浜」も聴いてみたい気がする。

◆『笑点』大喜利：春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2916回)。
後楽園ホール、令和6(2024)年6月23日OA。