竹林亭白房

菊之丞「幇間腹」★落語

□本日落語一席。
◆古今亭菊之丞「幇間腹」(WOWOWライブ『日本最大の落語フェス『博多天神落語まつり』2023其の弐)。
FFGホール、令和5(2023)年11月4日(第17回「博多天神落語まつり」※江戸落語の本気)。
「博多天神落語まつり」では、毎回その落語会ごとに何かタイトルがついている。で、今回のこれは「江戸落語の本気」だそうだ。これは、江戸=東京の落語家が本気を出して高座をつとめますよということなのか。それとも、上方由来の落語でなく生粋の江戸発祥の落語を本気で演じてみましょうということなのか。ちなみに、後者だとすると、昨日聞いた柳家花緑の「美ら海ちょーでー」はどういうことになるの?……というわけだが。

ただ、少なくとも、この会に登場する落語家は、みな東京の落語家だから、やはり解釈としては前者ととるのが無難なのか。あとは「本気」だけが気になるところ。つまり、この落語会以外では「本気」じゃないときもあるのかと。まあ、いいか。

でも、ふつう「江戸落語」というと、ネタそのものが江戸由来という意味で使われるように思うのだけれどどうだろう。ちなみに、自分の鑑演記録で2011年以後、「幇間腹」は四十三席聞いているが、このうち上方の落語家によって演じられたものはわずか五席。ここからすると、これはいかにも江戸落語という趣。
『増補 落語事典』によると、「明和九年江戸板『楽牽頭(がくだいこ)』に載っている『金銀の針』を改良したはなしが、安永五年大阪板(ママ「大坂板」カ)『年忘れ噺角力』に『鍼の稽古』として載っているのが原話」とある。

してみると、上方(大坂)でもその昔にはさかんにこれが演じられていたこともあったというわけだろうか。
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