竹林亭白房

八代目小燕枝「明烏」★落語

□本日落語二席。
◆八代目柳亭小燕枝「明烏」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京都北区北とぴあペガサスホール、令和6(2024)年8月12日(柳亭小燕枝独演会「1トライ~色気噺~」)。
つい四日ほど前に、四代目春雨や雷蔵の「明烏」を聴いて、黒門町が演っていた甘納豆の件(くだり)を古今亭志ん朝の砂糖をつけた梅干しで演っていたことを記したところだった。
今日聴いた小燕枝は、そこを金平糖で演っていた。はて?これは先例があるのだったかとうか。ちょっと記憶がない。当代小燕枝がこしらえたものだろうか。

なお、古くはどうなのだろうと思って、『口演速記 明治大正落語集成』を繙いてみた。したところ、大正8(1919)年の初代柳家小せんの口演では甘納豆で演っているが、男の一人が、若旦那の寝間を見てからあとに、「茶箪笥を見ると、栄太郎の甘納豆があるから、是を食べきつちまうとね、今日(こんち)は馬の日、神棚に油揚が上がつて居るから、これを下ろしてね、新造に鍋を借りて油揚卵(あぶらたま)か何かして食べたい」と言っている。
ちなみに、この初代小せんの「明烏」では町内の二人の遊び人の名は、源兵衛と太助でなく、万さんと勝さんとなっている。

また、同書には、明治25(1892)年の三代目春風亭柳枝の口演速記もあり、こちらには、そもそも甘納豆に該当する件(くだり)がない。また、二人の男の名も梅さん・文さんである。
これらを見ていると、遊び人二人の名を源兵衛と太助にしたのは誰か知りたいという宿題も新たに生じてきた。それと、栄太郎の甘納豆って有名だったのかとか、油揚卵という食べものは何だとかも。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2929回※福岡放送開局55周年)。
福岡県北九州ソレイユホール、令和6(2024)年9月28日収録※10月6日OA。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る