□本日落語二席。
◆春風亭一之輔「粗忽の釘」(NHK総合『春風亭一之輔の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和3(2021)年3月7日OA。
◆三代目林家菊丸「貢ぐ女」(ABCラジオ『日曜落語なみはや亭』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和3(2021)年1月30日※生放送(第119回「上方落語をきく会」※夜の部)。
本寸法の上方落語を得意にする菊丸にしては、めずらしく現代の世界を物語った新作落語である。落語という枠のなかで作られた噺なので、ある種のドラマツルギーみたいな作用がはたらいてしまうということか、やはり途中から展開が読めてしまうところはいたしかたなしといったところだ。ただ、逆な見方をすると、落語という枠にはまっているだけに、とてもよくできた構成の作品であるとも言える。
やはりこういった落語が創れてしまうというのも、古典という体幹がしっかりしているからなのだろう。
そのなかで、落げはちょっと意外なものでおもしろかった。二回めに聞いたときはもう意外性がなくなってしまうが。
また、女子の演じかたはちょっと過剰だった気もするが、他のみなさまどう思うだろう。
◆春風亭一之輔「粗忽の釘」(NHK総合『春風亭一之輔の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和3(2021)年3月7日OA。
◆三代目林家菊丸「貢ぐ女」(ABCラジオ『日曜落語なみはや亭』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和3(2021)年1月30日※生放送(第119回「上方落語をきく会」※夜の部)。
本寸法の上方落語を得意にする菊丸にしては、めずらしく現代の世界を物語った新作落語である。落語という枠のなかで作られた噺なので、ある種のドラマツルギーみたいな作用がはたらいてしまうということか、やはり途中から展開が読めてしまうところはいたしかたなしといったところだ。ただ、逆な見方をすると、落語という枠にはまっているだけに、とてもよくできた構成の作品であるとも言える。
やはりこういった落語が創れてしまうというのも、古典という体幹がしっかりしているからなのだろう。
そのなかで、落げはちょっと意外なものでおもしろかった。二回めに聞いたときはもう意外性がなくなってしまうが。
また、女子の演じかたはちょっと過剰だった気もするが、他のみなさまどう思うだろう。