竹林亭白房

喬若「粗忽長屋」★落語

□本日落語一席。
◆笑福亭喬若「粗忽長屋」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和3(2021)年1月1日(「新春揃踏角座落語づくしの会」)。
喬若の「粗忽長屋」を聞くのは、これで三席め。よほど得意ネタとしているようだ。以前の二席は、2017年と2019年だから、おもしろいことにちょうど二年おきに聞いていることになる。そして、この三席とも、いずれも角座である。

また、上方の落語家でこれを演ったのは、これまでに、桂文珍と桂華紋・桂雀太で聞いている。これらの落語家の名前から推すに、「粗忽長屋」を上方に移植したのは、桂文珍ということになるのだろうか。そして、そこから華紋・雀太・喬若で横並びに継承されたか、または、この三人のなかの誰かが、別な誰かに継承してということもあるだろうか。

「粗忽長屋」で、誰もがかならず言うクスグリは、亡骸を見た男が顔が少し長いようだと言うのに対して、もう一つの男が「一晩経って夜露で伸びた」と言うものである。
今回(というか前二回も言っていたかもしれんが)、亡骸に髭が伸びているのを見つけたのに対して、「一晩経って夜露で伸びた」だった。これは、誰が考えたのだろう。文珍だったか。または、喬若のオリジナルか。そして、たったこれだけのクスグリをどうしてかえたのだろうというのも、ちょっと謎だ。また、気にしておくことにしよう。

それにしても、この落語を上方に移すのなら、「粗忽」はちょっと違和感があるような……。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る