竹林亭白房

天中軒涼月「東男に京女」★演芸(浪曲)

□本日落語一席。
◆橘家竹蔵「天災」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
亀戸文化センターカメリアホール、平成29(2017)年11月10日(第55回橘家竹蔵独演会「橘家竹蔵の会」)。

■本日浪曲一席。
◇天中軒涼月「東男に京女」※曲師:沢村豊子(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
国立演芸場、平成28(2016)年5月3日(~日本浪曲協会 国本武春プロデュース「はばたけ!若手浪曲師の会~これが浪曲の夜明けぜよ~」)。
先日同じ公演での澤勇人「崇徳院」の一席を聞いた。落語ネタを講談にしたという作である。そして、続けて録画に出てきたのがこれ。
演目だけではいったい何だろう?新作だろうか?と思ったのだが、聞くと、なんと!これも落語の「たらちね(延陽伯)」だった。最近は、落語ネタを講談で演るのが流行っているのだろうか。

ただ、筋は落語とまったく同じわけでなく、言葉の極端に丁寧な女房は途中で江戸っ子のべらんめえ調にかわってしまうというもの。これはおもしろい。
また、途中で二人のあいだに子どもができてしまうというのも、落語と異なるところだが、その子に名前をつけるのに、亭主の八五郎が寺の坊主につけてもらいに行くと言ったときは、おや?もしかして、その子には「寿限無、寿限無……」の名がつくのかと思ったが(たぶん演芸好きならそう思う人は多いと思う)、ふつうの名だった。

ちなみに、女房が途中で口調がかわるのは、八五郎が寺へ行っている留守のあいだに、化け猫が出てきて、生れたばかりの赤ん坊を食ってしまおうとするので、女房がそれを必死に守ろうとして、たちまわっているうちに言葉がかわったという展開になっていた。
けっこう、これ、おもしろいかも。誰が考えたのだろう。作家さんだろうか、それとも、涼月自身か。これを落語に逆輸入して演るのもいいんじゃないか。なんだか新作落語っぽくなるだろうが。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る