龍志「だくだく」★落語

□本日落語一席。
◆立川龍志「だくだく」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
国立演芸場、令和4(2022)年12月13日(第18回「一天四海－龍志・扇遊・鯉昇・正蔵の会－」虎落笛の刻)。
上方落語は「書割盗人」。東京落語「だくだく」だと落げが割れてしまっている。盗人に入られた男が、絵に描いた槍を手にしたつもりになって、盗人へそれを突き刺したつもりとする。すると、盗人が「だくだくと血が流れたつもり」で落げである。

上方の「書割盗人」は、「血が流れたつもり」からまださきがあるのだが、ここは演者によってさまざまで、原型はどれであるか自分にもわからない。
「今度は鍵を描いてもらおう」とする型、槍に刺されたあと「死んだつもり」とする型などなど……。

今回龍志は「だくだくと血が流れたつもり」と言ったあと、即落げずに、何か言い始めたので、嗚呼「書割盗人」ふうに、もう一件(ひとくだり)つけるのだなと思って耳を傾けた。
したところ、「お客さんにどっとウケたつもり」て落げていた。ハハハ、予想外。まあ、いいか。