竹林亭白房

九代目柳枝「寝床」★落語

□本日落語二席。
◆九代目春風亭柳枝「寝床」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和3(2021)年6月11日(「落語ドマーニ 」-あさの会- 新真打四人衆祝の会」)。
この「落語ドマーニ 」(-あさの会-)に出演している四人の落語家(他は、柳家㐂三郎・桂宮治・春風亭昇々)のなかでは、この九代目柳枝がいちばん先輩格になるのだろうか(ちゃんと調べていない)。トリをとっているようだ。そして、ネタも古典のなかでの大ネタ(または中ネタか)の「寝床」を演じている。

それでも、まだ若い真打だ。こういう商家での大旦那が出てくる噺というのは、その風格を表現するのが難しい。かつ、この「寝床」という落語の旦那は、威厳者でありながらも小心なところがあるという、ちょっと難しいキャラクターだ。小心のところを強調するのが、この落語では笑いにつながるのだが、あまりここを演り過ぎると、旦那だというのを忘れてしまいそうになる。

きっと九代目柳枝は、まだこれからさきの長いなかで、そういうアンバランスのなかにも、躍動感のある旦那像を見つけ出していくだろう。今回は、その途中経過をうかがったということで記憶にとどめておくことにしよう。

◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 なつかし版』)。
後楽園ホール、平成13(2001)年3月11日OA(『笑点』第1756回)。
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