□本日落語二席。
◆古今亭佑輔「品川心中」(寄席チャンネル『一門 -THE ICHIMON-』)。
ムーブ町屋ハイビジョンルーム、令和4(2022)年5月3日(古今亭佑輔独演会「佑と輔さん落語会」)。
てっきり、仕返し前の所謂(上)の部分で切るのかと思ったが、すっと(下)まで入っていって落げの「比丘(魚籠)にした」まで演じていた。
かつて、昭和の名人時代でも、五代目古今亭志ん生と六代目三遊亭圓生しか演らなかったという通しである(川戸貞吉『落語大百科』による)。また、そのあとの世代でも、立川談志と五代目三遊亭圓楽(同)くらいだったとのこと。
さて、今はいったいどれほどの落語家が(上)(下)通しで演るものか。それをまだ二ツ目の佑輔が演ったというのは、一つのチャレンジだったか。
残念だったのは、金蔵と親分のやりとりがいささか端折りぎみだったのではないかと思われるところだ。一つは暇乞いの場面、それと、もう一つは心中にしくじって親分のところを頼って帰ってきた場面。前者では、金蔵とお染とのことを、親分がつっこんで聞かなかったところに不満が残る。後者では、前者の不満をひきずったかたちでもあるが、やってきた金蔵を一目見て、即心中にしくじったと悟ったように言葉をかけたのは、やはり語り不足というものだろう。
また、佑輔の演じる金蔵は、なんだか与太郎か丁稚の定吉みたいな話しかただったというのもちょっと気になった。また、数年後にブラッシュアップされているのなら聞いてみたい。
◆『笑点』(特大号)桃組大喜利:蝶花楼桃花(司会)/春風亭一花・立川こはる・三遊亭遊かり/金原亭杏寿・桂しん華・立川志ら鈴/(座布団運び)林家あずみ・林家つる子(BS日テレ『笑点』特大号第450回)。
日テレ麹町スタジオ、令和5(2023)年5月3日OA。
◆古今亭佑輔「品川心中」(寄席チャンネル『一門 -THE ICHIMON-』)。
ムーブ町屋ハイビジョンルーム、令和4(2022)年5月3日(古今亭佑輔独演会「佑と輔さん落語会」)。
てっきり、仕返し前の所謂(上)の部分で切るのかと思ったが、すっと(下)まで入っていって落げの「比丘(魚籠)にした」まで演じていた。
かつて、昭和の名人時代でも、五代目古今亭志ん生と六代目三遊亭圓生しか演らなかったという通しである(川戸貞吉『落語大百科』による)。また、そのあとの世代でも、立川談志と五代目三遊亭圓楽(同)くらいだったとのこと。
さて、今はいったいどれほどの落語家が(上)(下)通しで演るものか。それをまだ二ツ目の佑輔が演ったというのは、一つのチャレンジだったか。
残念だったのは、金蔵と親分のやりとりがいささか端折りぎみだったのではないかと思われるところだ。一つは暇乞いの場面、それと、もう一つは心中にしくじって親分のところを頼って帰ってきた場面。前者では、金蔵とお染とのことを、親分がつっこんで聞かなかったところに不満が残る。後者では、前者の不満をひきずったかたちでもあるが、やってきた金蔵を一目見て、即心中にしくじったと悟ったように言葉をかけたのは、やはり語り不足というものだろう。
また、佑輔の演じる金蔵は、なんだか与太郎か丁稚の定吉みたいな話しかただったというのもちょっと気になった。また、数年後にブラッシュアップされているのなら聞いてみたい。
◆『笑点』(特大号)桃組大喜利:蝶花楼桃花(司会)/春風亭一花・立川こはる・三遊亭遊かり/金原亭杏寿・桂しん華・立川志ら鈴/(座布団運び)林家あずみ・林家つる子(BS日テレ『笑点』特大号第450回)。
日テレ麹町スタジオ、令和5(2023)年5月3日OA。